元宝塚歌劇団雪組の娘役として活躍した毬谷友子さん。
毬谷友子さんのプロフィール
毬谷友子(まりや ともこ)さんは、1960年3月25日生まれ、東京都港区出身の女優です。
本名は矢代友子(やしろ ともこ)で、愛称は「とんちゃん」と呼ばれています。
父は劇作家の矢代静一氏、母は映画『青い山脈』などで知られる女優の山本和子さんです。芸能一家に育ち、姉の矢代朝子さんも女優として活動しています。
1980年、宝塚音楽学校を卒業し、宝塚歌劇団66期生として雪組に配属されました。同期には安寿ミラさん、こだま愛さん、洲悠花さんなどがいます。
1985年4月30日、『花夢幻 / はばたけ黄金の翼よ』の東京公演千秋楽で宝塚歌劇団を退団しました。
退団後は舞台を中心に活動し、数々の賞を受賞しています。
1989年には芸術選奨文部大臣新人賞(大衆芸能部門)を受賞しました。
1992年には紀伊國屋演劇賞個人賞、2002年には芸術祭優秀賞を受賞しています。
「半身不随」の噂の真相
結論から言うと、毬谷友子さんが半身不随であるという事実はありません。
この噂は、2018年末に起きた崖からの転落事故が発端となっています。実際には、毬谷さんは事故後も舞台やSNSで元気に活動を続けています。
「半身不随」という誤った情報が広まった背景には、転落事故のインパクトがありました。
医師から「普通は半身不随か死」と言われたエピソードが、誤解を生んだと考えられます。しかし、毬谷さんは奇跡的に大きな怪我もなく回復したのです。
崖からの転落事故の詳細
2018年末、毬谷友子さんは伊豆のアトリエで命に関わる大事故に遭遇しました。庭掃除をしていた際、何かの弾みで足を滑らせてしまったのです。
そのまま断崖から7メートル下の舗装道路へ真っ逆さまに転落しました。救急車が到着し、さらにドクターヘリで病院へ搬送されました。
ストレッチャーに乗せられた毬谷さんは、「犬猫の晩御飯までに帰りたい」と訴えたそうです。愛するペットを心配する姿に、周囲は驚きを隠せませんでした。
レントゲン撮影の結果、若い医師が「折れてない!!」と叫んだといいます。
7メートルの高さから舗装道路に落下したにもかかわらず、骨折すらしていなかったのです。これは医療関係者も驚く奇跡的な出来事でした。
長老の医師からは「普通は、半身不随か死。ラッキーだったね」と告げられました。毬谷さん自身も、実際に起きた事をなかなか理解できなかったといいます。
この言葉が後に「半身不随」という誤った噂の元になったと考えられます。
事故後の回復と舞台復帰
転落事故の後、毬谷友子さんは懸命にリハビリに取り組みました。予定されていた舞台公演に間に合わせるため、必死の努力を続けたのです。
2019年のインタビューでは、「これが最後の舞台のつもりで演じ切りたい」と語っています。
あちらの世界にいる作者の井上ひさし氏と父に守られたと感じたそうです。神様が優としての人生を残してくれたのだと、前向きに捉えています。
事故を経験したことで、毬谷さんの人生観にも変化がありました。
「人生はいつ幕を下ろされるか分からないということを学んだ」と振り返っています。
命の尊さを改めて感じる機会となったのです。
毬谷友子さんの現在の活動
2025年現在、毬谷友子さんは65歳になりますが、現役の女優として活躍中です。
フリーランスの俳優として、舞台を中心に精力的に活動を続けています。
父・矢代静一氏の遺作『弥々』を、ライフワークとして上演し続けています。
この一人芝居では、16歳から72歳までの波乱に満ちた女の一生を演じています。演出・主演で文化庁芸術祭優秀賞を受賞した代表作です。
SNSでも積極的に発信を行っており、X(旧Twitter)では日常の様子を投稿しています。
フォロワー数は4万人を超え、多くのファンとの交流を楽しんでいます。
音声配信プラットフォーム「stand.fm」では「毬谷友子のこっそりラジオ」を配信中です。
プライベートでは、犬1匹と猫4匹と暮らしているそうです。
結婚歴はなく現在も独身ですが、愛するペットたちとの生活を楽しんでいます。
SNSには可愛いペットたちの写真が頻繁にアップされています。
舞台公演のほか、メディア出演なども行っており、多方面で活躍しています。
まとめ
毬谷友子さんが「半身不随」であるという噂は事実ではありません。
2018年の崖からの転落事故で医師から「普通は半身不随か死」と言われたことが誤解の原因です。
実際には奇跡的に骨折もなく回復し、その後も舞台で活躍を続けています。
現在も65歳とは思えない若々しさで、フリーランスの女優として精力的に活動中です。
父の遺作『弥々』をライフワークとして上演し続け、ファンとの交流も大切にしています。
困難を乗り越えた女優としての姿は、多くの人々に感動と勇気を与えています。



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