2025年10月、自民党埼玉県連の幹事長を務める小谷野五雄県議が、政治資金の私的流用を行っていたとして注目を集めています。
県連は調査の結果、およそ2,800万円の支出を「県連活動外の不正使用」と認定しました。
一方で、小谷野氏は一貫して「事務局のミスによる誤りであり、私的流用の意図はない」と主張しています。
ここでは、小谷野五雄氏の学歴や経歴、政治キャリアを整理し、今回の報道の背景をわかりやすく解説します。
小谷野五雄のプロフィール
- 氏名:小谷野五雄(こやの いつお)
- 生年月日:1955年(昭和30年)12月29日生まれ
- 年齢:69歳(2025年10月現在)
- 所属政党:自由民主党
- 選挙区:埼玉県議会 西第8区(日高市)
- 当選回数:8回
小谷野氏は埼玉県日高市を地盤とし、長年にわたって県政の中心で活動してきたベテラン県議です。
自民党埼玉県連では要職を歴任し、党内でも重鎮として知られる存在でした。
学歴は公表されていない
小谷野氏の学歴については、埼玉県議会や県連公式サイトを確認しても具体的な記載はありません。
また、大学名や出身高校などを明記した公的資料も確認できませんでした。
選挙公報では「会社社長」という肩書きが使われており、民間企業での経営経験を持つ人物とされています。
そのため、政治家として活動する以前は、地元企業の経営に携わっていたとみられます。
ただし、現時点ではどのような企業で、どの分野に関わっていたのかといった詳細は明らかになっていません。
公的資料で確認できない事項については、今後の報道などを待つ必要があります。
埼玉県議会での経歴
小谷野氏は1990年代から埼玉県議会議員として活動を続けています。
地元・日高市選挙区で当選を重ね、通算8期を務めるベテラン議員です。
2010年(平成22年)3月には第112代埼玉県議会議長に就任。
議会運営を統率する立場として、県政全体を取りまとめる重要な役職を担いました。
その後も福祉・保健・医療関連の委員会や、防災・危機管理対策の特別委員会などに所属し、幅広い政策分野で活動しています。
地域医療や高齢者支援、防災対策など、住民生活に密接するテーマを中心に政策を進めてきました。
自民党埼玉県連での役職と影響力
自民党埼玉県連では、幹事長という要職に就いていました。
幹事長は県連の運営や資金管理、候補者公募などを統括する立場にあり、県政・党務の両面で強い影響力を持つポジションです。
2025年2月には、県連が公募を断念した際の会見で「幹事長・小谷野五雄」として登壇しており、県連運営の中心人物であったことがうかがえます。
また、長年の政治経験から、埼玉県議会の内部事情にも精通しているとみられます。
政治資金の私的流用疑惑
2025年10月、自民党埼玉県連は記者会見を開き、およそ2,794万円の支出を「私的流用」と認定したと発表しました。
調査の対象は、2019年3月から2025年7月までの約5年7か月分に及びます。
報道によると、問題となった支出には「ドラッグストアでのキャットフード購入」「女性用バッグの購入」など、政治活動との関連が不明な項目が含まれていたとされています。
こうした点から、県連は「明らかに県連業務とは異なる」と判断しました。
ただし、小谷野氏本人は一貫して「私的流用の事実はない」と主張しています。
「事務局の処理ミスで一部の領収書が混ざった」としており、既におよそ100万円を供託したことも明らかにしました。
さらに、小谷野氏は「大部分の支出は政策に関する意見交換などに伴う会合費であり、不正ではない」と説明しています。
今後の調査や党の対応が注目されています。
県連の対応と今後の見通し
自民党埼玉県連は、2025年8月に小谷野氏の幹事長職を一時停止とする措置を発表しました。
その後、調査委員会を設置し、詳細な資金の流れを確認してきました。
今回の発表で、県連として正式に「私的流用を認定」したことで、今後の処分や再発防止策が焦点となります。
党本部がどのような判断を下すかにも関心が集まっています。
また、小谷野氏が県議会議員としての職を継続するかどうか、県民や支持者からの声にも注目が集まっています。
今後の記者会見や県議会での説明に注目が必要です。
まとめ|長年の県政キャリアと疑惑の行方
小谷野五雄氏は、埼玉県議会で8期にわたり活動してきたベテラン県議です。
議長や県連幹事長などを歴任し、地域行政の発展に尽力してきました。
一方で、政治資金の使途をめぐる今回の報道により、その長年のキャリアに大きな影響が及ぶ可能性があります。
現時点では、本人が不正を否定しているため、最終的な判断は今後の調査結果を待つ必要があります。
政治資金の透明性が求められる中で、党内での再発防止策や管理体制の見直しが重要となるでしょう。
小谷野氏をめぐる動向は、今後も県政の行方を左右する注目のニュースとなりそうです。



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