2025年10月29日、小泉進次郎防衛大臣が来日中のピート・ヘグセス米国防長官との会談で、おそろいのスカジャンをプレゼントし、大きな話題となっています。
会談後、両者がスカジャンを着用して笑顔で写真に納まる姿は、日米同盟の絆を象徴する粋な演出として、国内外から「抜群のセンス」「そういうのでいいんだよ」と称賛の声が上がっています。
贈られたスカジャンのブランドは「星姫」
小泉防衛大臣がヘグセス長官に贈ったスカジャンは、「星姫(ほしひめ)」製です。
星姫とは

星姫は1951年創業の歴史あるスカジャン専門メーカー「星姫足袋被服工業株式会社」のブランドです。縫製・刺繍ともに国内工場で制作される日本製にこだわり、女性・男性アイドルのステージジャケットや、テレビドラマ、映画などへの衣装提供も数多く手掛けています。
AKB48の「マジすか学園」やももいろクローバーZの公式スカジャンなど、エンターテインメント業界でも信頼される老舗ブランドとして知られています。
デザインの特徴

今回贈られたスカジャンのデザインは「鷹とバラ」の刺繍が施されたもので、以下の特徴があります。
- 小泉大臣のスカジャン:青色ベース、胸に「Shinjiro」の刺繍
- ヘグセス長官のスカジャン:赤色ベース、胸に「Pete」の刺繍
鷹とバラという和洋折衷のデザインは、まさに日米の架け橋を象徴するにふさわしい組み合わせといえるでしょう。
星姫のスカジャンの値段は?
星姫のスカジャンは、デザインやサイズによって価格が異なりますが、一般的な相場は以下の通りです。
価格帯の目安
- スタンダードモデル:約13,000円〜18,000円
- 総刺繍モデル:約18,000円〜28,000円
- 最高峰「匠」シリーズ:約40,000円〜45,000円

今回の鷹とバラのデザインは、総刺繍の中綿入りモデルと考えられ、値段は16,500円と思われます。


オーダーメイドで名前入り刺繍が施されているため、さらに価格が上乗せされていると考えられます。
星姫のスカジャンの品質
星姫のスカジャンは、生地にレーヨンサテンを使用しています。これはアセテートとポリエステルの中間の素材で、適度な光沢感と丈夫さを兼ね備えています。中綿入りで防寒性にも優れ、レーヨン特有の通気性・放湿性との相性も良いのが特徴です。
なぜスカジャンが注目されたのか
横須賀とスカジャンの深い関係
スカジャン(横須賀ジャンパー)は、第二次世界大戦後の占領期に横須賀に駐留していた米軍兵士向けに作られたジャケットが発祥です。兵士たちが日本の土産物として、鷹、龍、虎などの和風の刺繍を施したジャンパーを購入したことが始まりとされています。
小泉大臣の地元が横須賀であることから、このプレゼントは地元の伝統と日米同盟の歴史を結びつける、極めて象徴的な贈り物となりました。
海外の反応も上々
ヘグセス長官は自身のX(旧Twitter)で「素晴らしい会談だった」という英語の投稿とともに、2人がスカジャンを着て笑顔で見つめ合っている写真も投稿。
海外ユーザーからも「あのジャケットどこで買えるんだ?」「『トップガン』から飛び出してきたみたい」といった好意的なコメントが寄せられています。
小泉進次郎とスカジャンの歴史
実は小泉進次郎氏は以前から地元愛を示すためにスカジャンを愛用しており、2017年の衆議院選挙では「テーラー東洋」というブランドの緑色のスカジャンを着用して話題になりました。今回の「スカジャン外交」は、小泉氏の一貫したスタイルと地元への思いが結実した形といえます。
他の贈り物も話題に
スカジャン以外にも、小泉大臣はヘグセス長官に以下の贈り物をしています。
- 織田信長のブロンズ像:「変革者」としての意味を込めて
- 日本のパンケーキの粉:ヘグセス長官がパンケーキ作りを趣味としていることから
相手の趣味や関心を踏まえた心配りが、両者の個人的な信頼関係構築に大きく貢献したといえるでしょう。
まとめ:外交における「文化の力」
今回の「スカジャン外交」は、単なるプレゼント交換を超えて、日米の歴史的つながりと未来への協力を視覚的に表現した秀逸な外交手法として評価されています。
スカジャンを選んだことで、地元の伝統産業のPRにもつながり、「地元愛」と「外交センス」を両立させた好例となりました。
高市内閣発足後の日米防衛協力において、このような文化的アプローチが両国の絆をさらに深める一助となることは間違いないでしょう。スカジャンという日米の歴史が詰まったアイテムを通じて、両国の友好関係がより強固になることが期待されます。



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