土佐清水市長の程岡庸(ほどおか・よう)氏は1959年1月7日生まれで、高知県土佐清水市出身です。2023年10月の市長選挙で初当選し、市政を担ってきましたが、2025年11月11日、高知県警によって官製談合防止法違反と公契約関係競売入札妨害の容疑で逮捕されました。
本記事では、程岡氏の学歴や経歴、市長就任の経緯、そして最新の逮捕報道について詳しくお伝えします。
学歴
程岡氏は高知県立高知工業高等学校を卒業しています。高知工業高校は県内でも歴史ある工業系の専門高校で、技術や専門知識を学ぶことができる教育機関として知られています。
卒業後は、家業の電器店で働くこととなります。
経歴 – 電器店経営と商工会議所会頭
高知工業高校卒業後、程岡氏は家業である合資会社程岡電器の代表社員として電器店を営んできました。地域に根ざした電器店経営を通じて、土佐清水市の商工業界において着実に信頼を築いていきました。
その実績が認められ、2015年12月から土佐清水商工会議所の会頭を務めるようになります。商工会議所会頭として、地域経済の活性化や商工業者の支援に尽力し、経済人としての手腕を発揮してきました。
市長就任 – 2023年10月の選挙
2023年10月22日に投開票が行われた土佐清水市長選挙は、現職の泥谷光信市長が病気療養のため任期途中で辞任したことに伴うものでした。
この選挙には、程岡氏のほか、元市議会議員の岡本詠氏、会社社長の中山義介氏、個人投資家の西田充一氏の4人が立候補し、事実上、程岡氏、岡本氏、中山氏の三つ巴の争いとなりました。
選挙の結果、程岡氏は2,750票を獲得して当選し、前市長の泥谷氏や多くの市議などの支援を受けて激戦を制しました。投票率は73.78%と高い関心を集めました。
市政への取り組み
当選後のインタビューで程岡氏は、「公約で掲げたようにふるさと納税の納税額をできるだけ増やし、子育て支援の拡充や福祉政策などに力を入れたい」と抱負を語っています。経済人としての視点を活かし、市の財政基盤の強化と市民生活の向上を目指す姿勢を示していました。
また、学校給食の無償化なども公約として掲げており、子育て世代への支援強化を重点施策として打ち出していました。
最新情報 – 2025年11月の逮捕報道
逮捕の概要
2025年11月11日、高知県警は程岡氏(66歳)を官製談合防止法違反と公契約関係競売入札妨害の容疑で逮捕しました。程岡氏以外にも、土佐清水市議の永野裕夫氏(67歳)と四万十市の会社役員2人の計4人が同時に逮捕されています。
逮捕容疑の詳細
逮捕容疑は、2025年5月28日に土佐清水市が執行した「宿泊型多文化共生コミュニティ施設改修工事(電気設備)」の指名競争入札に関して、程岡氏が入札の秘密事項である最低制限価格を永野市議に漏らし、その情報が業者に伝わって最低制限価格に近い金額で落札させた疑いです。
対象となった工事は休校中の幡陽小学校を改修する工事で、最低制限価格は5,912万円でしたが、落札価格はそれをちょうど1万円上回る5,913万円でした。
歴史的な背景
土佐清水市では1996年に当時の市長が公共工事に絡む収賄容疑などで逮捕されており、高知県内の現職首長の逮捕は1997年の三原村長逮捕以来となります。
まとめ
程岡庸氏は、高知工業高校を卒業後、家業の電器店経営を通じて地域経済に貢献し、2015年からは土佐清水商工会議所会頭として地域のリーダーシップを発揮してきました。2023年10月の市長選挙では、経済人としての手腕と前市長の支援を受けて初当選を果たし、ふるさと納税の増額や子育て支援の充実などを公約に掲げて市政に取り組んできました。
しかし、就任から約2年後の2025年11月11日、市発注工事の入札をめぐる官製談合防止法違反容疑で逮捕されるという事態に至りました。この事件は土佐清水市政に大きな影響を与えることが予想され、今後の捜査の進展と市政の行方が注目されます。
※本記事は2025年11月11日時点の情報に基づいて作成されています。逮捕容疑については現在捜査中であり、司法手続きにおいて事実関係が明らかにされていくことになります。



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