小泉悠は何者?経歴や学歴を調査!ロシア入国禁止対象に

政治
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2025年11月11日、ロシア外務省は「日本政府の反露政策への対応」として、日本の外務官僚や大学教授、新聞記者ら計30人を無期限で入国禁止にすると発表しました。その中に、ロシア研究者として著名な小泉悠氏の名前が含まれていたことで、多くの注目を集めています。

小泉悠氏とは一体何者なのか。今回の入国禁止措置の背景にある彼の学歴や経歴について、詳しく解説します。

小泉悠氏とは|基本プロフィール

小泉悠(こいずみ ゆう)氏は、1982年千葉県生まれの日本を代表するロシア軍事研究者です。現在は東京大学先端科学技術研究センターの准教授として、ロシアの軍事・安全保障政策を専門に研究しています。

早稲田大学社会科学部を卒業後、同大学院政治学研究科で政治学修士を取得。民間企業勤務を経て、外務省専門分析員として実務経験を積みました。

2010年から2011年にかけては、外務省若手研究者派遣フェローシップを得て、ロシア科学アカデミー世界経済国際関係研究所に客員研究員として滞在。この経験が、彼のロシア研究の基盤となっています。

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華々しい研究実績と受賞歴

小泉氏の研究者としての実績は目覚ましいものがあります。2019年には、著書『「帝国」ロシアの地政学──「勢力圏」で読むユーラシア戦略』(東京堂出版)でサントリー学芸賞を受賞。

この賞は、人文・社会科学分野における優れた著作に贈られる権威ある賞です!

また、2023年には『ウクライナ戦争』(筑摩書房、2022年)が咢堂ブックオブザイヤー2023を受賞。さらに、戦略研究学会から研究奨励賞も受賞するなど、学術界での評価は極めて高いと言えます。

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ウクライナ戦争で注目を集めた理由

小泉氏の名前が一般に広く知られるようになったのは、2022年2月に始まったロシアのウクライナ侵攻がきっかけでした。

開戦直後から各種メディアに出演し、ロシアの軍事戦略や戦況について、専門的かつ分かりやすい解説を提供したことで、瞬く間に「ロシア軍事の第一人者」として認知されるようになりました。

NHKスペシャル、クローズアップ現代+、BS日テレの深層NEWS、BSフジのプライムニュース、報道1930など、数多くの報道番組に出演。複雑なロシアの軍事情勢を、一般視聴者にも理解できる言葉で解説する能力が高く評価されています。

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主要著作と出版物

小泉氏は、研究者としての活動と並行して、数多くの著作を発表しています。主な著書には以下のものがあります。

  • 『ウクライナ戦争』(ちくま新書、2022年)
  • 『ウクライナ戦争の200日』(文春新書、2022年)
  • 『終わらない戦争 ウクライナから見える世界の未来』(文春新書、2023年)
  • 『現代ロシアの軍事戦略』(ちくま新書、2021年)
  • 『ロシア点描』(PHP研究所、2022年)
  • 『オホーツク核要塞 歴史と衛星画像で読み解くロシアの極東軍事戦略』(朝日新書、2024年)
  • 『サイバースペースの地政学』(早川書房、2024年)

これらの著作は、ロシアの軍事思想や戦略を理解する上で欠かせない資料として、研究者だけでなく一般読者からも高い評価を得ています。

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なぜロシアは小泉氏を入国禁止にしたのか

今回、ロシア外務省が小泉氏を含む30人を入国禁止対象としたのは、「日本政府の反露政策への対応」とされています。しかし実際には、小泉氏がウクライナ戦争開始以降、一貫してロシアの侵攻を「侵略」として批判し、専門家の立場から国際世論の形成に影響を与えてきたことが背景にあると考えられます。

小泉氏は著作の中で「ロシアが悪い」と明確に述べており、この戦争に善悪があることを強調してきました。こうした姿勢が、ロシア当局から敵対的と見なされた可能性が高いでしょう。

入国禁止リストには、他にも廣瀬陽子・慶応大教授、岩下明裕・北海道大教授、秋山信将・一橋大教授、細谷雄一・慶応大教授、遠藤乾・東大教授など、著名な研究者や、各紙の新聞記者らが含まれています。

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現在の活動と今後の展望

2023年12月から東京大学先端科学技術研究センターの准教授を務める小泉氏は、笹川平和財団上席フェローも兼任し、一般社団法人DEEP DIVEの理事も務めるなど、研究活動の幅を広げています。

軍事情報専門誌『軍事研究』への定期執筆、国立国会図書館『外国の立法』への寄稿など、専門家向けの研究発表も継続。また、一般向けの著作やメディア出演を通じて、国際情勢や安全保障問題について広く啓発活動を行っています。

今回の入国禁止措置により、小泉氏がロシア国内で直接研究を行うことは困難になりましたが、彼の専門知識と分析力は、今後も日本の安全保障を考える上で重要な役割を果たし続けるでしょう。

まとめ

小泉悠氏は、日本を代表するロシア軍事研究者として、学術的な実績とメディアでの分かりやすい解説によって、多くの人々にロシアの軍事戦略を理解する機会を提供してきました。

ウクライナ戦争という歴史的事件において、専門家として一貫した姿勢を貫いてきた結果、ロシアから入国禁止措置を受けることになりましたが、これは逆に、彼の研究と発言が国際社会において一定の影響力を持っていることの証左とも言えます。

日本を取り巻く安全保障環境が厳しさを増す中、小泉氏のような専門家の存在と発信は、これまで以上に重要性を増していくことでしょう。

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