「毎日でも食べたいということは、毎日でも食べているということではないです」。注目された小泉進次郎さんの迷言のひとつです。
今回は「小泉進次郎構文」と呼ばれる独特な話し方についてや、迷言をまとめて解説します。
小泉進次郎プロフィール
- 氏名:小泉進次郎(こいずみしんじろう)
- 生年月日:1981年4月14日(43歳)
- 現職:衆議院議員(神奈川11区)6期目、農林水産大臣
- 学歴:関東学院大学経済学部卒業、コロンビア大学大学院修士号取得
- 経歴:2009年衆議院議員初当選、元環境大臣
- 家族:妻と二人の子ども
小泉進次郎、迷言のはじまり

「小泉進次郎構文」とは?
小泉進次郎構文とは、衆議院議員・小泉進次郎さんの話し方がもとになって広まった、特別な言い回しのことを指します。
特に「今のままではいけないと思います。だからこそ日本は今のままではいけない」といった発言が有名です。
この話し方は、2019年に彼が環境大臣として国連でスピーチを行ったときに注目されました。
同じような意味の言葉を続けたり、当たり前の内容をわざわざ言い直すことで、聞いている人に「何か深い意味があるのでは」と思わせる印象を与えたのです。
迷言はなぜ話題に?
この構文がなぜ話題になるのかというと、政治家の発言としては珍しく、ネット上でパロディやネタとして親しまれているからです。
論理学では「トートロジー(重言)」と呼ばれる修辞技法で、聞いた瞬間は納得しそうになりますが、よく考えると「結局何が言いたいの?」となる特徴があります。
構文の特徴は次の3つです。
- 同じ単語や似た意味の言葉を2回以上使う
- 接続詞で文章をつないでいるだけで、新しい情報がない
- 抽象的な表現で終わってしまう
米ステーキ「毎日食べたい」発言の真相

小泉進次郎の米ステーキ発言はいつ?
2019年9月21日、環境大臣として国連気候行動サミット出席のためニューヨークを訪問した小泉進次郎さん。到着後に記者団に「ステーキが食べたい」と話し、実際にステーキ店に入店しました。
この時の「(ニューヨークで)ステーキ、毎日でも食べたいね」という発言が批判されます。
批判理由は?
牛肉生産が温室効果ガスを大量に排出するため、気候変動対策を議論する会議に参加する環境大臣の行動として不適切だと指摘されたからです。
環境問題を扱う立場でありながら、環境負荷の高い食べ物を積極的に摂取する姿勢が問題視されました。
その後、「毎日でも食べたいということは、毎日でも食べているということではないです」と釈明。
しかし、この釈明発言こそが「小泉進次郎構文」の典型例として、ネット上で大きな話題となったのです。
小泉進次郎の代表的な迷言集4選
- 「今のままではいけないと思います。だからこそ日本は今のままではいけない」
- 「育児休業という『休む』という言葉が入っていますが、ぜんぜん休みなんかじゃないですね」
- 「プラスチックの原料って石油なんですよ。意外に知られていないケースがあるんですけど」
- 「『子どもの声は騒音ではない』。社会の意識とか構造を変えていく、これはドイツなりの取り組みなんだろうなと」
迷言1「今のままではいけない」
「今のままではいけないと思います。だからこそ日本は今のままではいけない」
2019年の国連気候行動サミット参加時の発言。とくに話題になったのがこの発言で、同じ内容を2回繰り返しただけで、具体的な解決策は示されませんでした。
迷言2 育児休業発言
「育児休業という『休む』という言葉が入っていますが、ぜんぜん休みなんかじゃないですね」
環境大臣時代に育児休業を取得した際の発言。「休業」なのに「休みじゃない」という矛盾した表現が話題に。
迷言3 プラスチック石油発言(2021年3月18日)
「プラスチックの原料って石油なんですよ。意外に知られていないケースがあるんですけど」
J-WAVEのラジオ番組「JAM THE WAVE」出演時の発言。一般常識レベルの内容を「意外に知られていない」と紹介し、話題となりました。
迷言4 子どもの声発言(2023年4月27日)
「『子どもの声は騒音ではない』。社会の意識とか構造を変えていく、これはドイツなりの取り組みなんだろうなと」
政府が「子どもの声は騒音ではない」を法律で定めることを検討していると報じられた際の閣議後会見での発言。ドイツの取り組みに言及しながらも、具体的な日本での対策は示されませんでした。
迷言はわざと?小泉構文の真意を考察
小泉進次郎さんが意図的に構文を使っているかどうかは定かではありません。
しかし、政治家特有の「曖昧な表現で批判を避ける話法」の一種とも考えられます。
具体的な政策や数値を示すと批判の対象になりやすいため、抽象的な表現で「何かしら意味のあること」を言っているような印象を与える効果があります。
また、記憶に残りやすい話し方のため、メディアに取り上げられやすいという側面もあります。
まとめ
小泉進次郎構文は、同語反復による独特な話法で、ネット時代の政治家として注目を集める現象となっています。
政治の堅い話題を親しみやすくする効果もある一方で、具体性を求める声もあります。
これからの発言にも注目が集まりそうです。
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