2024年の自民党総裁選では、加藤勝信氏の「カツカレー食い逃げ事件」という言葉がSNSやニュースで大きく取り上げられました。
なぜ加藤勝信氏とカレーが結び付けられたのか、そして裏切り騒動とは何だったのか。
本記事では、加藤勝信氏のプロフィールからカツカレー事件の経緯、ネットで広がった背景までを整理します。
- 加藤勝信氏は2024年の総裁選に出る前に、推薦人20人にカツカレーをふるまった。
- しかし投票数が16人と推薦人より少なく、「カツカレー食い逃げ事件」とネットで話題に。
- この出来事は裏切りや駆け引きを象徴するエピソードとして広まった。
加藤勝信プロフィールと経歴
- 生年月日:1955年11月22日(岡山県出身)
- 出身大学:東京大学経済学部卒業
- 現在の役職:財務大臣
- 過去の主要役職:厚生労働大臣を複数回歴任
- 所属:自民党所属の衆議院議員(岡山5区)
- 所属派閥:茂木派
加藤勝信氏は長年にわたり自民党の重要ポストを歴任し、特に社会保障分野での実績を持つベテラン政治家です。
2024年の総裁選では、茂木派を基盤に立候補を決意しました。
カツカレー食い逃げ事件の起源(2018年安倍陣営での出来事)

「カツカレー食い逃げ事件」という言葉の起源は、2018年の自民党総裁選にさかのぼります。
この時は安倍晋三陣営で発生した出来事。
総裁選の投票権をもつ議員のために振舞われたカツカレーの数に対して、実際の得票数が下回る現象が起きます。
「カツカレーだけ食べて票を入れなかった議員がいるのでは」という揶揄が生まれました。
カツカレーだけ食べて票を入れなかった=カツカレー食い逃げ
この表現がネットで広まり、政治における裏切りや派閥の駆け引きを象徴する言葉として定着したのです。
加藤勝信とカツカレー騒動の詳細(2024年総裁選)

2024年の総裁選でも、同じように「カレー」と「票数」のズレが話題を呼びました。
加藤勝信氏は推薦人20人を集めて正式に立候補。
投開票当日、陣営は「必勝出陣の会」を開き、支持者らとカツカレーを食べた写真をX(旧Twitter)に投稿しました。
「勝利を期してカツカレーをいただきました」というメッセージは、メディアやSNSで一気に拡散。
しかし開票結果では国会議員票が16票にとどまり、推薦人20人の数を下回ったのです。
この事実が「カツカレー食い逃げ」として再びネットで盛り上がるきっかけとなりました。
自民党総裁選では、立候補するために国会議員20人の推薦が必要です。この制度は、一定の支持基盤を持つ候補者のみが立候補できるようにする仕組みです。ただし、推薦人は「立候補の資格を与える」役割であり、「必ず投票する」という義務はありません。
加藤勝信の総裁選で浮上した裏切り騒動の真相

加藤勝信氏の推薦人が20人いるにもかかわらず、票数が16票にとどまった点が注目されました。
自身の1票を含めた場合、5人は加藤氏に投票しなかったことになります。
この数字が「推薦人の裏切り」ではないかとの憶測を呼んだのです。
一方、第1回投票後から加藤勝信元官房長官(68)の議員票が「16票」だったことがSNS上で注目されている。総裁選出馬には国会議員20人の推薦人が必要とされる。自身の1票を含めた場合、推薦人のうち少なくとも5人は加藤氏への投票を見送ったことになる。SNSでは …「カツカレー食い逃げ野郎が5人出たか」などのコメントもみられた。
日刊スポーツ 「議員16票」加藤勝信氏“推薦人20人割れ”に衝撃「カツカレー食い逃げ」「人狼始まりそう」
実際、一部議員はSNSで「加藤氏に投票した」と明言しましたが、すべての推薦人が公表したわけではありません。
そのため「裏切り」が誰だったのか、あるいは票の流れがどうなったのかは確定できません。
ただし「推薦人ですら票を入れない可能性がある」という政治の現実が、強く印象付けられました。
SNSで拡散した「カツカレー食い逃げ」の広がり

「カツカレー食い逃げ」という表現は、Xや各種SNSを通じて瞬時に拡散されました。
政治の複雑な背景よりも、分かりやすく親しみやすい比喩表現が人々の関心を集めた典型例です。
総裁選という注目度の高い政治イベントと、日常的な食べ物であるカレーのギャップが、話題性をさらに高めました。

「加藤勝信 カレー」という検索ワードが急上昇したのも、この組み合わせの意外性が要因でした。
まとめ|加藤勝信のカレー騒動が残した教訓
「カツカレー食い逃げ」という言葉は笑い話でありながら、政治の信頼性に直結するテーマでした。
推薦人ですら約束を守らない可能性があるという現実は、政治に対する信頼性の問題を提起しています。
推薦制度の仕組み、派閥政治の実態、投票行動の複雑さなど、普段は見えない政治のメカニズムが注目されました。
そして「カレー」という身近な料理が、総裁選の裏切りを象徴する存在となったのです。
今後も「カレー食い逃げ」というフレーズは、政治の舞台で語り継がれていくかもしれません。
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