韓国の人気ガールズグループ「aespa(エスパ)」のメンバー・ニンニンが、2025年12月29日に第76回NHK紅白歌合戦(12月31日放送予定)の出場辞退を発表しました。過去のSNS投稿が物議を醸し、14万件を超える署名が集まる中での突然の発表となりました。
この記事でわかること
- aespaニンニンのきのこ雲ランプ投稿から炎上までの経緯
- 紅白出場決定後に署名活動が14万件超えとなった理由
- 本日(2025年12月29日)発表された紅白辞退の詳細
aespaニンニンとは
ニンニン(NINGNING、24歳)は、韓国の大手芸能事務所SMエンタテインメント所属のガールズグループ「aespa」の中国人メンバーです。aespaは2020年にデビューし、韓国人2人(カリナ、ウィンター)、日本人1人(ジゼル)、中国人1人(ニンニン)の4人組多国籍グループとして活躍しています。
2024年には「Supernova」「Whiplash」が大ヒットを記録し、東京ドーム公演も成功させるなど、日本でも高い人気を誇るグループです。
きのこ雲ランプ炎上騒動の時系列
【2022年】最初の投稿
発端となった出来事
ニンニンがファン向けアプリ「Bubble」に卓上ランプの写真を投稿しました。「かわいいライト買ったよ〜〜〜どう?」というコメントを添えたそのランプは、原子爆弾投下時の「きのこ雲」を連想させる形状でした。
ランプの詳細
このランプは通販サイトで以下のような商品名で販売されていました。
- 「原子力爆発デザインランプ」
- 「核爆発モデル」
- 「キノコ雲樹脂テーブルランプ」
- 「3Dキノコ雲爆発テーブルランプ」
一部の通販サイトでは「核爆発」「きのこ雲」「広島」といった説明文と共に販売されており、原爆を意識した商品であることが明らかでした。当時は一部で物議を醸しましたが、大きな炎上には至りませんでした。
【2025年11月14日】紅白出場発表
NHKが「第76回NHK紅白歌合戦」の出場者を発表し、aespaの初出場が決定しました。この発表を機に、ニンニンの2022年のSNS投稿が再びSNS上で拡散され始めました。
【2025年11月16日】署名活動開始
紅白出場発表からわずか2日後、オンライン署名サイト「Change.org」で「aespaの紅白出場停止を求めます」という署名活動が開始されました。
署名活動の理由
- 原爆を想起させるものを「かわいい」と表現したことへの批判
- 戦後80年の節目となる紅白に相応しくないという意見
- 歴史的悲劇を軽視しているという指摘
【2025年11月17日】NHKの対応
NHK広報局が見解を発表しました。NHK山名啓雄専務理事は所属事務所に確認を行い、原爆被害を軽視・揶揄する意図がなかったとして、出場に問題はないとの姿勢を示しました。
【2025年12月17日】NHKが出場継続を明言
12月17日のNHK定例会見で、山名啓雄専務理事が「出場予定に変更はございません」と改めて明言しました。
【2025年12月19日】紅白曲目発表で新たな波紋
NHKが紅白の曲目を発表し、aespaは「Whiplash」を披露することが決定しました。
歌詞への新たな批判
曲の冒頭部分の歌詞が問題視されました。SNS上では「big flash(大きなフラッシュ)」という表現が原爆の閃光を連想させるという指摘が広がりました。一方で、ファンからは「こじつけすぎる」「被害妄想」といった反論も多く見られました。
【2025年12月20日】ニンニンが体調不良で一部欠席
ニンニンは12月20日に韓国で開催された音楽授賞式のレッドカーペットイベントを体調不良で欠席しました。
【2025年12月24日】署名数が14万件を突破
Change.orgでの署名数が14万件を超えました。それでもNHKは出場取り消しなどの措置を取らない姿勢を崩しませんでした。
【2025年12月29日】ニンニンの紅白辞退発表
本日、大みそかの2日前という直前のタイミングで、aespa公式サイトがニンニンの紅白出場辞退を発表しました。
公式発表の内容
過去のSNS投稿への言及
「aespaメンバーのNINGNINGがSNSに投稿した内容について、多くのご指摘をいただきました。この投稿に特定の目的や意図はございませんでしたが、さまざまなご懸念を生じさせるものでした。今後はより細心の注意を払ってまいります」
体調不良について
「現在NINGNINGは体調不良が続き、病院にて診察を受けた結果、インフルエンザへの感染が確認され、医師より十分な休養と安静が必要と診断されました。弊社といたしましては、NHKに申し入れを行い、今回の紅白歌合戦にはKARINA、GISSELE、WINTERのメンバー3人で出演させていただくこととなりました」
12月20日にも体調不良で韓国のイベントを欠席していたことから、体調不良自体は事実であることが確認されています。
著名人の反応
三崎優太氏(元・青汁王子)
2025年12月18日にXを更新し「え、マジで紅白にaespa出すの?本当に大反対です。」と投稿しました。
高須克弥氏(高須クリニック院長)
2025年12月19日に「僕は日本人だから原爆キノコを『可愛い』と思う人たちを不愉快に感じます。紅白歌合戦は愉快に年を越すイベントではないのですか?」とXに投稿し、紅白出場に疑問を呈しました。
ネット上の反応
辞退発表への反応
タイミングへの疑問
- 「俺が部活休む時のノリで紅白休んでるやん」
- 「ピンポイントでインフルて」
- 「健康第一だけど署名14万超の圧が勝った説濃厚?」
炎上騒動との関連を指摘する声が多数見られました。
グループを心配する声
- 「4人揃わないのは残念」
- 「もはや本人達も可哀想」
- 「まずはニンニンの回復を願う」
NHKへの批判
- 「問題は出場させるNHKだろ」
- 「あくまでもインフルで休んでますっていう感じで負けてませんよ感がイラつく」
騒動全体への意見の分かれ
批判的な意見
- 「歴史的な悲劇を軽視している」
- 「公共放送の舞台に立つのはふさわしくない」
- 「配慮が足りない」
擁護的な意見
- 「本人に悪意はなかったのでは」
- 「世界中で普通に売られている商品」
- 「過剰反応すぎる」
第76回NHK紅白歌合戦について
放送日時
2025年12月31日(火)午後7時20分〜11時45分
aespaの出演
カリナ(KARINA)、ジゼル(GISELLE)、ウィンター(WINTER)の3人で出演し、「Whiplash」を披露する予定です。
司会
綾瀬はるか(4回目)、有吉弘行(3年連続3回目)、今田美桜(初)、鈴木奈穂子アナウンサー(2年連続2回目)の4人が担当します。
この騒動から考えるべきこと
国際的な感覚の違い
きのこ雲型のランプは、海外の通販サイトで普通にインテリア商品として販売されています。一部では高評価を受けている商品もあり、国際的には必ずしもタブー視されているわけではないようです。
しかし、日本は世界で唯一の被爆国であり、広島で約14万人、長崎で約7万人が犠牲になった歴史があります。日本人にとって「きのこ雲」は原爆の象徴であり、特別な感情を持つ人が多いのは事実です。
SNSでの発信の重要性
グローバルに活動するアーティストにとって、SNS投稿一つが大きな影響を持つ時代です。特に歴史認識に関わる問題は、国や地域によって受け取り方が大きく異なるため、より慎重な配慮が求められます。
公共放送の判断
NHKは当初「意図がなかった」として出場を認める姿勢でしたが、14万件を超える署名が集まる事態となりました。最終的にニンニンが辞退する形となりましたが、公共放送としての判断の難しさが浮き彫りになった騒動と言えるでしょう。
まとめ
aespaニンニンのきのこ雲ランプ騒動は、2022年の投稿が2025年11月の紅白出場発表を機に再燃し、2025年12月29日にニンニンが体調不良を理由に紅白を辞退するという形で一つの区切りを迎えました。
騒動の背景には以下のような現代社会が抱える課題が見えてきます。
- 歴史認識の違い
- 国際的な感覚の差
- SNS時代の情報拡散の速さ
- 公共放送としての判断の難しさ
aespaは今後も日本での活動を続けていく予定であり、今回の経験を活かしてより慎重な配慮のもと活動していくことが期待されます。
12月31日の紅白歌合戦では、カリナ、ジゼル、ウィンターの3人がどのようなパフォーマンスを見せてくれるのか注目が集まります。


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