元プロ野球選手でありながら、スポーツライター、大学教授、そして現在は参議院議員として活躍する青島健太さん。多彩なキャリアを歩んできた人物として注目を集めています。
この記事でわかること
- 青島健太さんのプロ野球選手時代から政治家への転身までの経歴
- 現在の参議院議員としての活動内容
- スポーツライターや教育者としての多様な顔
青島健太とは何者か
青島健太さんは、1958年4月7日に新潟県新潟市で生まれました。6歳から埼玉県草加市で育ち、スポーツと学問の両面で才能を発揮してきた人物です。
現在は日本維新の会所属の参議院議員(比例代表・1期目)として、国政の場で活動しています。しかし、そこに至るまでには実に多様な経歴があります。
基本プロフィール
- 生年月日: 1958年4月7日(66歳)
- 出身地: 新潟県新潟市
- 学歴: 埼玉県立春日部高校、慶應義塾大学法学部政治学科卒業
- 現職: 参議院議員(日本維新の会)、各大学の客員教授
青島健太の経歴を時系列で解説
学生時代の輝かしい実績
青島さんは春日部高校時代から野球選手として頭角を現しました。1975年秋季埼玉県大会で優勝、関東大会でベスト4に進出するなど、高校球界で活躍します。
1977年に慶應義塾大学法学部政治学科に進学すると、東京六大学野球リーグで活躍しました。特に1979年秋季リーグ戦では、シーズン6本塁打と22打点(現在もリーグ記録)という驚異的な成績を残しています。
社会人野球からプロ野球へ
1981年に大学を卒業後、株式会社東芝に入社し広告部に配属されます。社会人野球選手として活動し、1983年には都市対抗野球大会で優勝を経験しました。
そして1985年、27歳でヤクルトスワローズに入団します。同年5月11日の対阪神タイガース戦では、プロ野球史上20人目となる初打席初本塁打を記録し、華々しいデビューを飾りました。
プロ野球選手としての5年間
ヤクルトスワローズでは主に内野手として活躍しました。初打席でのホームランは大きな話題となりましたが、プロ野球の世界は厳しく、1989年シーズン終了後に現役を引退します。
オーストラリアでの新しい挑戦
1990年、青島さんは人生の転機を迎えます。オーストラリアのビクトリア州に渡り、日本語教師として勤務することを決断したのです。
この時期に現地の人々との交流を通じて、厳しいプロ野球生活の中で忘れかけていたスポーツをする喜びを再発見します。この経験が、後のスポーツライターとしてのキャリアにつながっていきます。
スポーツライター・キャスターとして開花
1991年に帰国すると、スポーツライターとして執筆活動を開始します。テレビやラジオにも活動の場を広げ、五輪キャスターや情報番組の司会を担当するようになりました。
主なメディア出演歴
- NHK:BSスポーツニュース・キャスター、サタデースポーツ・キャスター
- TBS:長野オリンピック・キャスター、世界陸上リポーター
- J SPORTS:野球好きニュース
- TBSラジオ:プロ野球解説
教育者としての活動
スポーツライターとして活躍する一方で、教育の場でも貢献してきました。
大学での教職歴
- 1996年:立教大学非常勤講師
- 2001年:慶應義塾大学非常勤講師
- 2005年:鹿屋体育大学客員教授
- 2006年:流通経済大学客員教授
- 2007年:日本医療科学大学客員教授
また、硬式野球のクラブチーム「ウェルネス魚沼」の初代監督、セガサミーホールディングス硬式野球部の監督も務め、2007年の第19回千葉市長杯で優勝を果たしています。
政界への転身
2019年には埼玉県知事選挙に出馬しましたが、残念ながら落選という結果に終わります。しかし、この経験は青島さんの政治への思いを強めることになりました。
2022年4月25日、第26回参議院議員通常選挙に日本維新の会公認候補として比例代表で立候補することを表明します。同年7月10日の投開票の結果、得票数33,553票で初当選を果たしました。
参議院議員としての現在の活動
2022年8月から参議院議員としての活動を開始した青島さんは、これまでのスポーツ界での経験や教育現場での知見を活かした国政活動を展開しています。
主な委員会活動
国会では各種委員会に所属し、質疑や議論に参加しています。初めての質疑では、「ヤクルトスワローズの初打席はホームランでデビューしたが、今日はホームランは狙わず着実に落ち着いた議論をする」とユーモアを交えて発言し、話題となりました。
政策への取り組み
スポーツ振興、教育政策、地域活性化など、これまでの経験を活かした分野で積極的に活動しています。日本オリンピック委員会やスポーツ拠点づくり委員会での経験も、政策立案に役立てているとされています。
2025年の近況
2025年12月8日、代表を務める資金管理団体の政治資金支出に関する報道がありました。事務所は同日、収支報告書を訂正しています。
青島健太の著書と発信活動
代表的な著書
- 『メダリストの言葉はなぜ心に響くのか?』(フォレスト出版)
- 『長嶋的、野村的―直感と論理はどちらが強いのか』(PHP研究所)
- 『父と子のキャッチボールのススメ』(スキージャーナル)
特に『長嶋的、野村的』では、長嶋茂雄さんと野村克也さんという対照的なタイプのアスリートを分析し、直感型と理論型の思考法をビジネスにも応用できる内容として高く評価されています。
連載・寄稿
- 毎日新聞「金曜カフェ」
- フォーブス日本版「スポーツアイ」
- 週刊ダイヤモンド「ブックレビュー」
まとめ:多彩なキャリアを持つ異色の政治家
青島健太さんは、プロ野球選手、日本語教師、スポーツライター、テレビ・ラジオキャスター、大学教授、野球チーム監督、そして参議院議員と、実に多様な経歴を持つ人物です。
それぞれのフィールドで得た経験と人脈を活かし、現在は国政の場で新たな挑戦を続けています。スポーツを通じて培った「チームワーク」や「挑戦する姿勢」を政治の世界でも発揮し、特にスポーツ振興や教育政策の分野での活躍が期待されています。
66歳となった現在も、日本ペンクラブ会員、日本クリケット協会理事、YouTuberとしても活動するなど、その活動範囲は広がり続けています。多様性を理解し、さまざまな立場から物事を考えられる青島さんの今後の活動に、引き続き注目が集まっています。



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