M-1グランプリ2025で初の決勝進出を果たし、注目を集めているお笑いコンビ「ドンデコルテ」。ツッコミ担当の小橋共作さんは沖縄県出身で、独特の学歴と経歴を持つ芸人です。
この記事でわかること
- 小橋共作さんの出身高校・大学などの学歴情報
- メリーランド大学に進学した経緯と中退の理由
- 芸人になるまでの道のりとドンデコルテ結成の背景
小橋共作さんの基本プロフィール
本名:小橋川 共作(こばしがわ きょうさく)
生年月日:1989年6月17日(36歳)
出身地:沖縄県宜野湾市
所属:吉本興業東京本社
担当:ツッコミ(立ち位置は向かって左)
沖縄独自の名字「小橋川」ですが、沖縄感がないため芸名では「小橋」を使用しています。実兄はプロダクション人力舎所属のお笑いコンビ「魂ず」のコバシさんです。
小橋共作さんの学歴
出身高校:那覇国際高校
小橋共作さんは那覇国際高校の出身です。高校時代から英語学習に力を入れており、高校3年生の時には英検2級に合格しています。しかし、小橋さんが学びたかったのは「生きた英語」で、英検はその足がかりという位置づけでした。
高校時代から将来は英語を活かした仕事に就きたいというビジョンを持っており、その情熱が後の進路選択につながっていきます。
専門学校:英語観光系の専門学校
高校卒業後、小橋さんは地元沖縄の英語観光系の専門学校に進学しました。学業と並行して、地元のストリップクラブやアメリカ人が集まるバーでアルバイトをしながら実践的な英語力を磨いていました。
米軍基地のある沖縄ではアメリカ人が身近な存在で、小橋さんはアメリカ文化に強い憧れを持っていました。
大学:メリーランド大学グローバル・カレッジ校(中退)
小橋さんはメリーランド大学グローバル・カレッジ校(UMGC)に編入しましたが、中退しています。
メリーランド大学グローバル・カレッジ校とは
本部はアメリカ合衆国のメリーランド州にあるメリーランド大学で、日本では米軍基地と駐屯地内に17カ所の「グローバル・カレッジ校」を設けています。沖縄にも米軍基地内にキャンパスがあります。
入学の経緯
アメリカ文化への強い憧れから、専門学校に通いながら基地内の大学に入学することを決意。ストリップクラブやバーでのアルバイトで鍛えた「少し崩れた英語」を使った面接で見事合格しました。机上の勉強だけでなく、実践的な環境で培った語学力が評価された形です。
大学生活と中退
昼間は専門学校、夜は大学という勉強漬けの生活を送っていた小橋さん。将来の目標をしっかりと定めていましたが、途中で中退という選択をしました。中退の具体的な理由は公表されていませんが、その後の人生の転機となります。
この挑戦心と努力を惜しまない姿勢は、後の芸人としての粘り強さにもつながっています。
芸人への道のり
2011年:上京
小橋さんは2011年に沖縄から上京しました。上京のきっかけは不明ですが、兄で同じく芸人の魂ズ・コバシさんが東京で活動していたことから、兄を頼ってきた可能性があります。
2013年:NSC東京校入校
大学卒業の夢が破れた小橋さんは、24歳だった2013年にNSC東京校に19期生として入校しました。吉本にはアメリカで活躍中の芸人もいるため、アメリカンドリームのきっかけとしてNSC入りをした可能性もあります。
2014年:デビルポメラニアン結成
NSC卒業後の2014年、小橋さんは同期の末次翔一さんとコンビ「デビルポメラニアン」を結成します。しかし、このコンビは後に解散することになります。
ピン芸人時代とR-1での挫折
デビルポメラニアン解散後、小橋さんはピン芸人として活動を続けました。R-1ぐらんぷりに挑戦しましたが、ネタ終わりの「どうもありがとうございました」を5回噛んでしまい2回戦敗退。芸人を辞めようと考えますが、ただ辞めるわけにもいかず、自分が1番面白いと思っていた渡辺銀次さんにダメ元で声をかけます。
2018年:news38結成からドンデコルテへ
2018年、お試しコンビ「news38(ニュースサンパチ)」を結成。翌2019年に「ドンデコルテ」に改名し、同年のM-1グランプリで準々決勝へ進出したのをきっかけに、正式にコンビとして活動していくことを発表しました。
ドンデコルテのコンビ名の由来
コンビ名は、高位の男性や強い男性を指す尊称「Don」と、襟の大きく開いたデザインの洋服を指すフランス語「Décolleté」を組み合わせた造語です。由来となったのは、小橋さんと渡辺さんが視聴していた海外ドラマに出ていた女優でした。
相方・渡辺銀次さんの学歴
東京都立大学卒業
相方の渡辺銀次さんは東京都立大学を卒業しています。大学時代は演劇活動に熱中し、学園祭では漫才を披露するなど、すでにお笑いの才能を発揮していました。
演劇を通じて培った表現力や舞台経験は、渡辺さんの芸人活動に大きな影響を与えています。卒業後は一度会社員として働いた経験もあり、社会人としての視点を持ちながら芸人の道へ進んだことが、独特なボケや知的なユーモアにつながっています。
M-1グランプリでの活躍
2025年:初の決勝進出
2025年12月4日に行われたM-1グランプリ準決勝で、ドンデコルテは初めて決勝進出を決めました。沖縄出身者としては2016年のスリムクラブ以来、9年ぶりの快挙です。
小橋さんは「優勝したら、宜野湾海浜公園に東京の土をまきたい」と笑いながら語り、高校野球の夏の甲子園で優勝した沖縄尚学ナインになぞらえています。
漫才のスタイル
相方・渡辺さんが強烈な持論から繰り出す軽妙なボケに、小橋さんがツッコミを入れていく正統派の漫才スタイルです。結成初期は小橋さんの平々凡々とした話に渡辺さんが強烈な持論を展開していく構成を得意としていましたが、渡辺さんが神保町よしもと漫才劇場の最年長メンバーとなったことから、「おじさん」キャラを前面に押し出すネタに転換しました。
2024年の交通事故
2024年6月30日18時頃、小橋さんはUber Eatsの配達中に千駄ヶ谷の交差点で交通事故に遭いました。原宿のタコス屋から幡ヶ谷へ向かう途中、愛用していたピンク色のスクーター「チェリー」での事故でした。
入院することになり、仕事に何本も穴を空けてしまいましたが、周りの皆さんや相方に励まされました。この経験が2025年のM-1挑戦に向けての原動力になったと語っています。
まとめ
ドンデコルテの小橋共作さんは、那覇国際高校を卒業後、英語観光系の専門学校を経て、メリーランド大学グローバル・カレッジ校に編入しましたが中退しています。24歳でNSC東京校に入校し、紆余曲折を経て2019年に現在のコンビ「ドンデコルテ」を結成しました。
東京都立大学卒業の相方・渡辺銀次さんとともに、正統派の漫才スタイルで着実に実力をつけ、2025年のM-1グランプリでは沖縄出身者として9年ぶりの決勝進出を果たしました。英語力と国際的な視野を持ちながら、お笑いの道を選んだ小橋さんの今後の活躍に期待が高まります。


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