元福岡ソフトバンクホークスの捕手として活躍した堂上隼人さん（現在は美嶋隼人に改名）は、複数回にわたる性犯罪により逮捕されています。本記事では2025年12月時点での最新情報をもとに、その犯罪歴を時系列で詳しく解説します。
この記事でわかること
- 堂上隼人さんの犯罪歴と逮捕回数の全容
- プロ入団前から現在まで繰り返された性犯罪の詳細
- 実刑判決と再犯の経緯
堂上隼人の犯罪歴一覧
堂上隼人さん（現在の名前は美嶋隼人）は、プロ野球入団前から2025年まで、繰り返し性犯罪を犯しており、2025年12月9日時点で合計8回逮捕されています。
逮捕回数と被害者数
- 逮捕回数：8回（2025年12月9日時点）
- 被害者数：確認されているだけで10代・20代の女性11人以上
- 犯行期間：2005年頃から2025年まで約20年間
犯罪歴の詳細（時系列）
2005年頃：プロ入団前の初犯（1回目）
堂上隼人さんが最初に性犯罪を犯したのは、日産自動車在籍時の2005年頃と報じられています。
事件の概要
- 時期：2005年頃（社会人野球・日産自動車在籍時）
- 詳細は明らかにされていないが、有罪判決を受けた
- この事件が原因で日産自動車を入社から約1年で退社
この犯罪歴は、当初公にされておらず、2012年の逮捕報道の際に初めて明らかになりました。
2008年：オーストラリアでの犯罪歴
独立リーグ時代の2008年1月、オーストラリアのアマチュアリーグに参加した際にも性犯罪を犯していたことが判明しています。
この事件の影響
- ボストン・レッドソックスのスカウトが注目し、入団交渉まで進んだ
- しかし、この犯罪歴によりビザが下りず、メジャー入りが実現せず
- 福岡ソフトバンクホークスは、この犯罪歴を認識していたが「更生した」と判断してドラフト指名
2012年：プロ野球選手時代の連続犯行（2〜4回目）
2012年、福岡ソフトバンクホークスに所属していた堂上隼人さんは、わずか1ヶ月の間に3件の性犯罪を犯し、3回逮捕されました。
第1の事件（2012年7月23日）
- 場所：福岡県古賀市の駐車場
- 被害者：17歳の少女
- 犯行内容：「殴るぞ」と脅して駐車場でわいせつ行為
- 逮捕日：2012年9月12日（2回目の逮捕）
第2の事件（2012年7月30日）
- 場所：福岡市東区の駐車場
- 被害者：19歳の女子短大生
- 犯行内容：帰宅中に「顔を見るな」と脅し、駐車場でわいせつ行為
- 逮捕日：2012年10月9日（3回目の逮捕）
第3の事件（2012年8月19日）
- 場所：福岡県糟屋郡内
- 被害者：20歳のアルバイト女性
- 犯行内容：帰宅時を狙って「顔を見るな」と脅し、わいせつ行為
- 逮捕日：2012年8月23日（最初の逮捕）
球団の対応と処分
福岡ソフトバンクホークスの対応
- 2012年8月23日：堂上隼人選手の逮捕を発表
- 2012年8月24日：契約解除を発表
- 2012年8月27日：自由契約選手として公示
処分内容
- 監督不行届きのため、球団内処分も実施
- 被害者への深い謝罪を表明
刑事裁判と判決
2012年の一連の事件について、福岡地方裁判所で裁判が行われました。
裁判の経過
- 2012年10月4日：3件のうち7月23日の容疑について起訴（他2件は示談成立で不起訴）
- 2012年11月10日：初公判で起訴内容を認める
- 2013年1月11日：検察が懲役2年6月を求刑
- 2013年1月25日：懲役2年の実刑判決
- 2013年4月24日：控訴棄却
公判での発言
- 「人として本当に間違ったことをした」と謝罪
- 犯行動機：「一軍での出場が少なく不安に駆られた」「コーチとの人間関係に悩んでいた」
- 原因については「今もわからないです」と述べた
- 「二度と人の道に外れたような事件を絶対に起こしません」と誓約
2025年：改名後の再犯（5〜8回目）
刑務所を出所した後、堂上隼人さんは「美嶋隼人」に改名しましたが、2025年に再び性犯罪で逮捕されています。
2025年6月12日：5回目の逮捕
- 事件日：2025年4月
- 場所：神奈川県横浜市保土ケ谷区の路上
- 被害者：面識のない18歳の女性
- 犯行内容：上半身を触るなどのわいせつ行為
- 容疑：不同意わいせつ
2025年7月7日：6回目の逮捕（再逮捕）
- 事件日：2025年2月7日午後9時頃
- 場所：神奈川県横浜市保土ケ谷区の路上
- 被害者：当時高校1年生の少女（16歳）
- 犯行内容：脅して性的暴行
- 容疑：不同意性交
- 容疑者の供述：「全く覚えていません」と容疑否認
事件発覚の経緯
- 被害に遭った少女が知人に助けを求めた
- 知人が警察に通報し事件が発覚
- 防犯カメラの映像から美嶋隼人容疑者の関与が判明
2025年12月9日：7回目・8回目の逮捕
- 事件日：2025年4月〜5月
- 場所：横浜市保土ケ谷区の路上、旭区の建物敷地内
- 被害者：面識のない20代の女性2人
- 犯行内容：わいせつな行為をしようとした
- 容疑：不同意わいせつ未遂
捜査状況
- 2020年から2025年にかけて、横浜市内で10代・20代の女性を狙った同様の事件が複数発生
- 被害者は確認されているだけで11人
- 警察は余罪を調査中
犯罪の特徴と問題点
犯行の共通パターン
堂上隼人さんの犯罪には、以下のような共通した特徴が見られます。
犯行の特徴
- 面識のない若い女性（10代・20代）を狙う
- 夜間の路上や駐車場で犯行
- 「顔を見るな」「殴るぞ」などと脅迫
- 一貫して同様の手口
再犯の問題
堂上隼人さんの事例は、性犯罪の再犯問題を浮き彫りにしています。
再犯の経緯
- 2005年頃の初犯後も犯行を継続
- 2013年に実刑判決を受けたが、出所後も再犯
- 「二度と起こしません」と誓約したにもかかわらず、12年後に再び犯行
社会的な議論
- 性犯罪者の更生可能性
- GPS装着などの監視体制の必要性
- より厳格な量刑の必要性
球団の対応と批判
ソフトバンクホークスの判断
福岡ソフトバンクホークスは、堂上隼人さんの犯罪歴を把握していながらドラフト指名を行いました。
球団の認識
- 日産自動車時代の性犯罪歴を認識していた
- 「更生した」と判断してドラフト指名
- 結果的に判断ミスだったと認めざるを得ない状況に
批判の声
- 被害者への配慮が不十分
- 犯罪歴のある選手の起用基準が不明確
- 再犯防止のためのサポート体制が不十分だった可能性
現在の状況
美嶋隼人としての生活
堂上隼人さんは改名後、清掃業に従事していたと報じられています。
改名の経緯
- 2012年の契約解除後に「美嶋隼人」へ改名
- 改名の具体的な理由は公表されていない
- 新たな生活を始めようとしたと推測される
最新の逮捕（2025年12月9日）
2025年12月9日、美嶋隼人容疑者は8回目の逮捕となり、これまでの被害者は確認されているだけで11人に上ることが明らかになりました。
今後の見通し
- 複数の余罪について捜査継続中
- 再度の実刑判決の可能性が高い
- より重い量刑が科される可能性
犯罪歴から見える課題
堂上隼人さんの一連の犯罪歴は、日本の刑事司法制度における性犯罪対策の課題を浮き彫りにしています。
性犯罪の再犯防止策
現在議論されている対策
- GPS装着による監視
- 性犯罪者データベースの整備
- 治療プログラムの強化
- より厳格な量刑
プロスポーツ界の課題
球団の責任
- 選手の素行調査の徹底
- 犯罪歴のある選手への対応方針の明確化
- 再犯防止のためのサポート体制の構築
まとめ
堂上隼人さん（美嶋隼人）は、2005年頃から2025年まで約20年間にわたり性犯罪を繰り返し、2025年12月時点で8回逮捕されています。
犯罪歴のポイント
- 2005年頃：日産自動車時代に初犯（1回目）
- 2008年：オーストラリアで犯罪歴
- 2012年：福岡で3件の事件により3回逮捕（2〜4回目）、懲役2年の実刑判決
- 2025年：改名後も再犯、6月と12月に計4回逮捕（5〜8回目）
- 被害者は確認されているだけで11人以上
この事例は、性犯罪の再犯問題の深刻さと、より効果的な防止策の必要性を示しています。被害に遭われた方々への配慮とともに、同様の事件を防ぐための制度改革が求められています。
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