2025年7月の参議院選挙で無所属ながら23万5千票以上を獲得し、大きな注目を集めた平野雨龍さん。着物姿で街頭演説を行う姿が印象的ですが、その生い立ちや学生時代については謎に包まれた部分も多く、多くの方が関心を持っています。
この記事でわかること
- 平野雨龍さんの生い立ちと家庭環境の真実
- 高校時代から大学までの学歴と学生生活
- 学生時代の経験が現在の活動につながった背景
平野雨龍のプロフィール
平野雨龍さんの基本的なプロフィールをまとめます。
- 活動名：平野雨龍（ひらのうりゅう）
- 本名：荻野鈴子
- 生年月日：1994年1月31日
- 年齢：31歳（2025年12月時点）
- 出身地：千葉県
- 血液型：AB型
- 身長：168cm
- 国籍：日本
平野さんは2021年1月31日に正式に改名し、現在は「平野雨龍」として活動しています。「雨龍」という名前は、雅楽の楽器である龍笛（りゅうてき）に由来しており、中国文化とは無関係です。
壮絶な生い立ち｜虐待とトラウマの過去
家庭内暴力に苦しんだ幼少期
平野雨龍さんの生い立ちは、決して平坦なものではありませんでした。幼少期から思春期にかけて、両親から激しい家庭内暴力を受けていたことを本人が公表しています。
特に中学生時代には、父親から理不尽なドメスティックバイオレンスを受け、心的外傷後ストレス障害（PTSD）を患うまでに追い込まれました。この影響で自殺未遂を経験したこともあると明かしています。
本名を使いたくない理由
現在、平野さんが本名の「鈴子」を使わず「雨龍」と名乗っているのは、虐待の記憶が強く結びついているためです。本人のSNSでは「虐待育ちなので親が付けた名前を使いたくない」と説明しています。
本名を見るだけでPTSDの症状が出るほどの深いトラウマを抱えており、成人後は実家を出て独居を決意し、2021年に正式に改名して新たな人生を歩み始めました。
現在も両親や兄弟、親戚とは絶縁状態にあり、家族との関わりは一切持っていないと公言しています。
高校時代｜渋谷系ギャルだった学生生活
自由を追求した高校生活
平野雨龍さんの出身高校については、具体的な学校名は公表されていません。しかし、高校時代のエピソードはいくつか明らかになっています。
高校時代の平野さんは、現在の和装姿からは想像もできないほど、「渋谷系ギャル」のファッションに傾倒していました。アイドルや芸能人を熱心に追いかける、ごく普通の女子高生だったと本人も語っています。
自由を追求し、スターを追いかけるのが大好きで、渋谷系の装いをすることが多かったそうです。17歳の頃の写真もSNSで公開されており、確かにギャル系のメイクやファッションをしていることがわかります。
人生の転機となった修学旅行
しかし、高校時代には平野さんの人生観を大きく変える出来事がありました。それは修学旅行で訪れた広島平和記念資料館での体験です。
展示内容に強い衝撃を受け、戦争の悲惨さや歴史の重みを実感した平野さんは、この経験をきっかけに戦争史や社会問題、人権問題に深い関心を持つようになりました。
この修学旅行での経験が、後の舞台女優としての活動や政治活動への第一歩となったのです。
大学時代｜自由を求めて中退を決意
大学進学と中退
高校卒業後、平野雨龍さんは大学に進学しました。しかし、大学名などの詳細は一切公表されていません。一部では城西国際大学との情報もありますが、本人による確認はされていません。
大学在学中、平野さんは舞台女優として活動を始めました。2012年から2013年頃には「劇団チョコリンゴ」に所属し、当時は「荻野鈴子」という名前で舞台に立っていました。
主な出演作品には以下のようなものがあります。
- VOATアクターズスタジオ第2回本公演「大きな虹のあとで〜不動四兄弟〜」（2012年）
- 東京俳優市場2013「チャレンジャーズ・ハイ!」（2013年）
- girls museum presents Short Sweet Story 新学期編「音たまじゃくし♪」（2013年）
- 劇団スプーキーズ「おおきに龍馬」（2015年）
特に印象的だったのは、神風特攻隊を見送る女学生役だったといいます。戦争の歴史を伝えたいという強い思いから、舞台役者としての活動に力を入れていたのです。
「自由」を追求するための決断
しかし数年後、平野さんは「自由を追求するため」「自分らしい生き方を選ぶため」という理由で大学を中退しました。学校という枠組みの中で学ぶよりも、自分の経験や現場での体験を重視したいという思いがあったようです。
大学中退後は、日本の伝統文化への関心が急速に高まっていきます。
学生時代からの転換｜日本文化への目覚め
20歳から始めた伝統文化の学び
大学を退学した後、平野さんは20歳から茶道、華道、和服の着付けを本格的に学び始めました。渋谷系ギャルだった高校時代とは180度異なる方向性への転換でした。
取得した資格や経歴は以下の通りです。
- 茶道裏千家初級許状を取得
- 華道池坊の資格を取得
- 和服着付け資格を取得し、京都ハクビ着物学院銀座校で講師を務める
- 雅楽の龍笛奏者として活動
日常生活においても、過ごす時間の半分は和服を着ているという徹底ぶりで、日本の伝統文化への深い愛着を示しています。
和服モデルとして活動開始
2016年には和服モデルに応募して採用され、写真作品を通じて和の文化を海外に発信する活動も行いました。2020年東京オリンピックに際しては、来日する観光客に和服を着てもらうボランティア活動をしたいと表明していました。
この時期の経験が、現在のトレードマークである和装での街頭演説スタイルにつながっています。
学生時代の経験が政治活動への原点に
香港民主化運動への関与
2019年、平野さんは香港の民主化運動に深く関与するようになります。香港と日本で活動を展開し、「日本の反送中第一人者」「反送中女神」と称されるようになりました。
政治家を目指すきっかけ
2022年7月12日、安倍晋三元首相の霊柩車が目の前を通過した際、平野さんは「私が国会議員を目指すしかない」と号泣したといいます。
この時、ただ悲しみに暮れるだけでなく、自分が何かをしなければならないと強く感じたそうです。また、香港問題に尽力していた菅野志桜里さんの引退もあり、自分が次のバトンを受け取る立場だと決意しました。
学生時代の修学旅行での経験、舞台女優として戦争の歴史を伝えた経験、そして虐待という壮絶な生い立ちの全てが、現在の「日本を守りたい」「アジアを守りたい」という強い信念につながっています。
2025年参院選への挑戦
2025年7月の参議院選挙では、東京選挙区から無所属で立候補し、23万5,411票という大きな支持を獲得しました。議席獲得には至りませんでしたが、組織票なしの無所属での健闘が大きな注目を集めました。
現在は次の衆院選に向けて、大分3区からの立候補を表明しています。
まとめ
平野雨龍さんの生い立ちと学歴についてまとめました。
千葉県出身で1994年1月31日生まれの平野さんは、幼少期から家庭内暴力に苦しみ、PTSDを患うという壮絶な経験をしてきました。高校時代は渋谷系ギャルとして自由を追求し、広島平和記念資料館での経験が社会問題への関心を高めるきっかけとなりました。
大学に進学するも中退し、その後は舞台女優や和服モデルとして活動。20歳から日本の伝統文化を本格的に学び、茶道や華道、着付けの資格を取得しました。
学生時代の様々な経験が、現在の政治活動の原点となっています。虐待経験を乗り越え、日本の未来を守るために立ち上がった平野雨龍さんの姿勢は、多くの人々に勇気と希望を与えています。
今後の政治活動にも注目が集まっています。
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