池内さおりさんは日本共産党所属の元衆議院議員として、女性の権利やジェンダー平等問題に積極的に取り組んできた政治家です。
愛媛県出身の彼女がどのような学歴を経て政治家になったのか、その経歴に関心を持つ方が多いようです。
本記事では、池内さおりさんの学歴から政治家としての活動、そして現在に至るまでの経歴を詳しく解説します。
池内さおりのプロフィール
- 本名:池内沙織(いけうち さおり)
- 生年月日:1982年9月15日
- 出身地:愛媛県松山市
- 最終学歴:中央大学法学部法律学科卒業
- 所属政党:日本共産党
- 主な経歴:衆議院議員(2014年〜2017年)、党中央委員、ジェンダー平等委員会責任者
池内さおりの学歴
- 愛媛県の進学校・松山東高校を卒業
- 中央大学法学部で法律を学ぶ
- 大学時代にロックバンドでボーカルも担当
- 小林多喜二の影響で21歳で日本共産党に入党
池内さおり(本名:池内沙織)さんは1982年9月15日、愛媛県松山市で生まれました。両親は飲食店を営んでおり、小中学校時代はバスケットボール部に所属していました。
高校時代
2001年3月に愛媛県立松山東高等学校を卒業しました。松山東高校は愛媛県内でも有数の進学校として知られており、池内さんはここで学業に励みました。

正岡子規も通っていた高校!
大学時代
2001年4月に中央大学法学部法律学科に入学し、法律を学びました。大学で学ぶことを選んだ背景には、「女だからとあきらめる人生にはするな」との母親の強い後押しがあったそうです。当時の愛媛では女性が大学に進学することが一般的ではない風土があったといいます。
大学時代は法律を学びながら、仲間とロックバンドを結成し、ヴォーカルとしてライブ活動も行っていました。法律の勉強と音楽活動という二つの顔を持つ、多彩な学生生活を送っていたようです。

中央大学在学中に日本共産党学生党員であった友人に誘われて、日本民主青年同盟(民青同盟)に加盟しました。
2003年2月、21歳のときにその友人の紹介で、小林多喜二を描いた三浦綾子の小説『母』を読み、党員作家・小林多喜二の生きざまに感銘を受けて日本共産党に入党しました。
政治家になるまでの経歴
- 2006年に中央大学卒業後、民青同盟の専従活動家に
- 卒業同年に民青同盟東京都委員会副委員長に就任
- 2009年、2012年に衆議院選挙に挑戦するも落選
2006年3月に中央大学を卒業後、日本民主青年同盟東京都委員会所属の専従活動家となりました。「高学費、非正規雇用、ジェンダー差別などの政治のゆがみを人生のゆがみにさせたくない。個人の対等な尊厳が輝く社会をつくりたい」という強い思いから、この道を選んだといいます。
卒業後の同年12月には、日本民主青年同盟東京都委員会副委員長に就任しました。青年運動の先頭に立ち、多くの若者と共に活動する中で、政治家として国会で働く決意を固めていったようです。
初めての衆議院選挙への挑戦
2009年の第45回衆議院議員総選挙に東京12区から出馬しましたが、31,475票(得票率11.98%)で落選しました。
2012年の第46回衆議院議員総選挙にも東京12区(比例東京ブロックとの重複立候補)から出馬しましたが、小選挙区と比例区ともに落選しました(41,934票、得票率18.91%)。
衆議院議員としての活動
- 2014年に比例東京ブロックで初当選
- 内閣委員会・法務委員会でジェンダー平等や人権問題に取り組む
- 2017年、2021年の選挙では落選
- 2020年に党中央委員に選出
2014年:初当選
2014年の第47回衆議院議員総選挙に東京12区(比例東京ブロックとの重複立候補)から出馬し、小選挙区では公明党の太田昭宏氏に敗れましたが、比例東京ブロックで初当選を果たしました。
衆議院議員として内閣委員会・法務委員会に所属し、刑法改正、ジェンダー平等、LGBTQなど人権問題に積極的に取り組みました。特にAV出演強要問題や性暴力被害者支援、ヘイトスピーチ反対運動など、声を上げにくい女性たちの問題に寄り添う活動を展開しました。
2017年・2021年:再選を目指すも落選
2017年の第48回衆議院議員総選挙では、東京12区で8万余票を獲得するも次点となり、比例復活もできず議席を失いました。
2021年の第49回衆議院議員総選挙でも東京12区から出馬しましたが、小選挙区で落選し、比例復活もできませんでした。
2020年1月には、第28回党大会において193人の党中央委員の1人に選出されています。
現在の活動
- 党中央委員、党都常任委員、ジェンダー平等委員会責任者として活動
- 日本共産党近畿ブロック事務所で現職議員や候補者を支援
- 「コミュニストでありフェミニスト」を信念に人権問題に取り組む
衆議院議員の任期を終えた後も、池内さんは日本共産党の活動を続けています。現在は党中央委員、党都常任委員、ジェンダー平等委員会責任者として活動しており、日本共産党近畿ブロック事務所で比例選出の現職党議員や候補者を支える役割を担っています。
「コミュニストでありフェミニストである」ことを譲れない信念として掲げ、女性の権利、LGBT問題、ヘイトスピーチ反対など、引き続き人権問題に取り組んでいます。
国会議員ではなくなっても、党の活動を通じて、より平等で多様性が尊重される社会の実現を目指して精力的に活動を続けているのです。
まとめ
池内さおりさんは、愛媛県立松山東高等学校から中央大学法学部へと進学し、法律を学びながら社会問題への関心を深めていきました。大学時代に出会った小林多喜二の生き様に感銘を受けて政治の道へ進み、2014年には衆議院議員として初当選を果たしました。
1期の議員活動では、女性の権利やジェンダー平等問題に全力で取り組み、多くの成果を残しました。現在も党の要職として、社会をより良くするための活動を続けています。




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