日本の料理研究家として伝説的な存在である小林カツ代さん。200冊を超える料理本を出版し、簡単で美味しい家庭料理を広めた彼女の家族には、どのような物語があったのでしょうか。夫との関係や、料理研究家として活躍する息子の現在について、最新情報をまとめました。
この記事でわかること
- 小林カツ代さんと夫との結婚生活と離婚の経緯
- 息子ケンタロウさんの事故とその後の回復状況
- 小林カツ代さんの晩年と家族の絆
小林カツ代さんのプロフィール
小林カツ代さんは1937年10月24日に大阪市で生まれ、2014年1月23日に76歳で亡くなられました。料理研究家として以下のような功績を残しています。
- 生涯で出版した著書は200冊以上
- NHK『きょうの料理』に26年間出演
- 「手抜き」ではなく「手際よく」作る料理法を提唱
- 神楽坂女声合唱団の創設者
28歳で料理研究家として活動を始め、大阪でレギュラー番組を持つなど、週に2度東京と大阪を往復する多忙な生活を送っていました。
夫との結婚と離婚
結婚生活
小林カツ代さんは21歳の時に、薬を開発する研究員だった一般男性と結婚しました。夫への愛情は深く、多忙な仕事をこなしながらも家庭を大切にしていたといいます。
34歳で長女、35歳で長男のケンタロウさんを出産。しかし当時すでに売れっ子だったカツ代さんは、仕事を続けることを決意します。
離婚の理由
2003年、66歳の時に夫と離婚しています。離婚の原因として報じられているのは以下の点です。
- 仕事の多忙によるすれ違い生活
- 夫に愛人がいたこと
息子のケンタロウさんによると、母の口から離婚理由について語られることは一度もなかったそうです。夫は離婚後に再婚していますが、カツ代さんは再婚せず、仕事と子育てに専念しました。
息子ケンタロウさんについて
料理研究家としての活躍
長男のケンタロウさん(本名:小林健太郎、1972年10月3日生まれ)は、母と同じく料理研究家として活動していました。
- 武蔵野美術大学短期大学部を中退後、母のもとで修行
- 2008年からテレビ東京『男子ごはん』にレギュラー出演
- 簡単でおしゃれな男性向けレシピで人気を博す
- 2010年にフードスタイリストの大谷マキさんと結婚
2012年の事故
2012年2月4日深夜、ケンタロウさんは東京都新宿区の首都高速道路をバイクで走行中に事故に遭遇しました。
事故の状況
- 左カーブを曲がりきれずに側壁に衝突
- 約6メートル下の道路へ転落
- 頭部骨折、両足骨折、脳挫傷など重傷
この事故により以下の後遺症が残りました。
- 高次脳機能障害
- 両手両足の麻痺
- 一時は寝たきり状態
ケンタロウさんの現在(2025年)
2025年現在、ケンタロウさんは52歳になります。事故から13年が経過し、妻の大谷マキさんの献身的な介護とリハビリにより、奇跡的な回復を見せています。
現在の状況
- 車椅子での生活が可能に
- 足こぎ車椅子「COGY(コギー)」を使用して移動
- コミュニケーションは問題なく取れる状態
- 介護スタッフのサポートを受けながら生活
テレビ東京は「ケンタロウさんが復帰した際は、再度出演をお願いしたい」とコメントしており、復帰の可能性は残されています。ただし、2025年現在も公式な復帰の発表はありません。
なお、『男子ごはん』は現在、料理研究家の栗原心平さん(栗原はるみさんの息子)が後任として出演を続けています。
小林カツ代さんの晩年
くも膜下出血で倒れる
2005年8月、離婚から約2年後に小林カツ代さんはくも膜下出血で倒れました。頼まれたら断れない性格で、高齢にもかかわらず過密なスケジュールをこなしていたことが影響したと考えられています。
当初は息子のケンタロウさんが面倒をみていましたが、2012年の事故以降は長女が介護を担当していました。
息子の事故を知らないまま
療養中の母に心配をかけたくないという家族の配慮から、ケンタロウさんの事故のことは小林カツ代さんには知らされませんでした。
息子が重い障害を負っていることを知らないまま、カツ代さんは2014年1月23日に多臓器不全のため76歳で亡くなられました。
母子で築いた料理研究家としての道
小林カツ代さんとケンタロウさんは、親子で料理研究家として活躍していました。
- 共著で料理本を出版
- テレビ番組でも共演
- カツ代さんは家庭料理、ケンタロウさんは若者向けレシピと棲み分け
カツ代さんが「簡単で美味しい」料理を追求したのに対し、ケンタロウさんは「ポップでカジュアル」な料理スタイルを確立。それぞれの個性を活かしながら、多くの人々に料理の楽しさを伝えました。
まとめ
小林カツ代さんの家族には、華やかな活躍の裏に深い物語がありました。
- 夫とは2003年に離婚し、その後は再婚せず
- 息子ケンタロウさんは2012年の事故で重傷を負うも、現在は車椅子生活まで回復
- カツ代さんは息子の事故を知らないまま2014年に逝去
- 長女の献身的な介護により晩年を過ごす
現在もケンタロウさんのレシピは多くの人に愛され、小林カツ代さんの料理本も読み継がれています。親子二代で築いた「簡単で美味しい料理」の遺産は、これからも多くの家庭で受け継がれていくことでしょう。
ケンタロウさんの一日も早い回復と、いつか「男子ごはん」への復帰を願うファンは今も多く存在しています。



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