2025年11月10日、歌舞伎俳優の中村橋之助さん(29歳)と元乃木坂46で俳優の能條愛未さん(31歳)が都内で婚約会見を開き、正式に婚約を発表しました。金屏風の前で幸せそうな笑顔を見せた二人の会見は、多くのメディアで取り上げられ、大きな話題となっています。
歌舞伎界のプリンスと元アイドルという注目のカップルは、どのように出会い、そして結婚へと歩みを進めたのでしょうか。本記事では、二人の馴れ初めから婚約に至るまでの経緯を詳しくご紹介します。
中村橋之助と能條愛未のプロフィール
中村橋之助さんについて
中村橋之助さんは、1995年12月26日生まれの29歳です。父親は歌舞伎俳優の八代目中村芝翫さん、母親は女優の三田寛子さんという名門・成駒屋の長男として誕生しました。祖父は人間国宝の七代目中村芝翫さんという、日本の伝統芸能を支えてきた由緒ある家系に育ちました。
2000年、わずか4歳で歌舞伎座にて初舞台を踏み、2016年には四代目中村橋之助を襲名しています。若手歌舞伎俳優のリーダー格として活躍する一方で、ドラマや映画、舞台など幅広い分野で活動されています。
能條愛未さんについて
能條愛未さんは、1994年10月18日生まれの31歳です。2011年に乃木坂46の1期生オーディションに合格し、アイドルとして活動を開始しました。2018年に「女優になりたい」という夢を叶えるためグループを卒業し、現在は舞台やミュージカルを中心に俳優として活躍されています。
幼い頃から女優を目指し、バレエ、ダンス、歌、演技などを習っていた能條さん。演技力と歌唱力の高さで、舞台を中心に評価を得ています。
馴れ初めは舞台「ポーの一族」での共演
運命的な出会い
二人の出会いは、2021年1月から上演されたミュージカル・ゴシック「ポーの一族」での共演でした。この舞台で、中村橋之助さんは医師クリフォード役を、能條愛未さんはその婚約者ジェイン役を演じました。
会見で能條さんは、当時を振り返りこう語っています。「私は極度の人見知りで、最初はほとんど会話もなかったんです。特に歌舞伎役者さんはお堅いイメージだったのですが、日数を重ねていくうちに、少しずつお話する機会が増え、とても気さくで優しい方という印象に変わっていきました」
共通の趣味「宝塚」が二人を近づけた
実は二人には「宝塚ファン」という共通点がありました。中村橋之助さんは母・三田寛子さんの影響で宝塚にハマり、2018年に観た「エリザベート」に感激したという「ヅカ男子」。一方、能條さんも宝塚OGの紫吹淳さんの大ファンという「ヅカガール」でした。
舞台「ポーの一族」は宝塚公演をベースとしたミュージカルであり、二人とも最初からテンションが高かったそうです。婚約者役という設定もあり、稽古で一緒に過ごす時間が多かった二人は、すぐに「あみちゃん」「くにちゃん」と呼び合う仲になったといいます。
4年半の交際を経て婚約へ
2021年4月には週刊誌で熱愛が報じられ、二人は交際を認めていました。それから約4年半、お互いを深く知り、支え合いながら交際を続けてきた二人。2025年7月、ハワイ旅行中にプロポーズが行われました。
プロポーズのエピソード
能條さんによると、海の見えるレストランでの食事中、橋之助さんが途中から急にそわそわし始めたそうです。「デザートのタイミングで急にお手洗いに行くと言って立ち上がり、戻ってきたら『ちょっと話したいことが…』と切り出されました。王子様のようにひざまずいて指輪を差し出してくださいました」
橋之助さん自身は「考えに考え抜いた」プロポーズだったものの、ハプニングもあったと明かしています。レストランがドレスコードありと言われていたものの、革靴も長ズボンも持ってきていなかったため、「全力で走って、ハワイ滞在中、唯一値札を見ずに買った買い物が革靴と長ズボンでした」と笑顔で語りました。
婚約指輪はハリー・ウィンストン製の0.7カラットのダイヤモンド。橋之助さんは「頑張りました」と照れ笑いを浮かべ、能條さんは「この日のために一生懸命選んでくれたのだと思うと感動しました」と感謝の言葉を述べました。
婚約会見での幸せいっぱいの二人
11月10日の婚約会見では、和装姿で登場した二人が互いへの思いを語り、会見中も何度も見つめ合う姿が印象的でした。
橋之助さんは「役者としても一人の男としても、お客様を大事に、家族を大事に、仲間を大事に、そして愛未を大事に。素敵な家庭を築いていきたい」と決意を表明。能條さんは「成駒屋に嫁ぎ、橋之助さんをしっかりと支えられるよう精進していきたい」と意気込みを語りました。
能條さんが橋之助さんの好きなところを聞かれた際には、「真っすぐなところ、熱血、正義感、猪突猛進、この言葉は橋之助さんのためにあるのではないかと思うぐらい人として大変素晴らしい方です。私が大切にしている人たちのことも、私と同じ熱量、もしくはそれ以上に大切にしてくださる、そんなところが好きです」とのろけを連発。報道陣を幸せなムードで包みました。
両親からの祝福
橋之助さんの両親である中村芝翫さんと三田寛子さんは連名でコメントを発表。「このたび、長男中村橋之助が能條愛未さんと結婚することとなり、家族一同、心より喜んでおります。二人はこれから、新たな家庭を築くとともに、芸の道にも一層の精進を重ねてまいります」と二人の門出を祝福しました。
なお、能條さんは会見で、三田寛子さんが結婚会見で着た着物を着用されていたそうで、家族からの温かい歓迎が感じられるエピソードとなっています。
今後の予定
二人は2026年初夏に挙式披露宴を行う予定です。現在、橋之助さんは歌舞伎座の11月公演「吉例顔見世大歌舞伎」に出演中。能條さんはミュージカル「マリー・ミュリー」の大阪公演を控えています。
伝統芸能と現代演劇という異なる世界で活躍する二人が築く新しい家庭に、多くの人々が注目しています。
まとめ
中村橋之助さんと能條愛未さんの婚約は、2021年のミュージカル「ポーの一族」での共演が馴れ初めとなり、4年半の交際を経て実現しました。宝塚という共通の趣味を持ち、互いを深く理解し合う二人の関係は、会見での幸せそうな様子からも伝わってきました。
歌舞伎界のプリンスと元アイドル女優という異色のカップルですが、どちらも観客の前に立ち、心を動かす「表現者」として共通点を持っています。二人の新たな門出に、多くの祝福が寄せられています。



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