斉木武志氏は元NHKアナウンサーという異色の経歴を持つ現職の衆議院議員です。報道の現場から政治の世界へ転身し、現在は3期目の衆議院議員として活動しています。本記事では斉木武志氏の詳しい経歴と学歴について解説します。
この記事でわかること
- 斉木武志氏の学歴(栄光学園、東京大学法学部卒業)
- NHKアナウンサーから政治家への転身の経緯
- 2024年衆議院選挙までの政治活動と現在の所属
基本プロフィール
氏名: 斉木武志(さいき たけし)
生年月日: 1974年5月13日(50歳)
出身地: 山梨県甲府市
現職: 衆議院議員(3期目)
選挙区: 比例北陸信越ブロック
所属会派: 改革の会(代表)
学歴
幼少期から中学まで
斉木氏は山梨県甲府市で生まれましたが、保険会社に勤める父親の転勤に伴い、幼少期は複数の地域を転々とする生活を送りました。
- 小学1年生:群馬県前橋市
- 小学2年生:埼玉県浦和市
- 小学3年生以降:神奈川県横浜市に定住
横浜市立日野南小学校を卒業後、神奈川県の名門私立校である栄光学園中学校・高等学校に進学しました。栄光学園は東京大学をはじめとする難関大学への進学実績で知られる進学校です。
東京大学法学部
栄光学園高等学校を卒業後、1997年に東京大学法学部を卒業しました。東京大学法学部は日本のトップクラスの法学教育機関として知られており、多くの政治家や官僚を輩出しています。
NHKアナウンサー時代の経歴
NHK入局
東京大学法学部卒業後の1997年、斉木氏は日本放送協会(NHK)にアナウンサーとして入局しました。同期には膳場貴子氏がいます。
報道現場での活動
初任地は沖縄放送局でした。斉木氏は元々記者志望だったこともあり、アナウンサーとしてニュースキャスターを務める一方で、報道番組の制作にも携わりました。
主な担当番組:
- 『クローズアップ現代』(ディレクター)
- NHKスペシャル「データマップ63億人の地図」(制作)
斉木氏は報道の現場で社会問題への理解を深め、この経験が後の政治活動の基盤となりました。
政治の道へ
報道に携わる中で政治への関心が高まり、2008年にNHKを退職しました。退職後は民主党の候補者公募に応募し、政治の世界へ本格的に足を踏み入れることとなります。
政治家としての経歴
初当選から民主党時代
2009年、民主党公認で静岡7区から衆議院議員選挙に立候補し、初当選を果たしました。しかし、2012年の衆議院議員選挙では落選しています。
地方議員としての活動
2015年には横浜市議会議員選挙に立候補しましたが落選。その後、福井県に拠点を移し、2023年4月に福井県議会議員に当選しました。県議会では電力料金高騰対策など、住民の生活に直結する問題に積極的に取り組みました。
複数の政党を経験
斉木氏の政治活動は複数の政党を経て展開されています。
- 2009年:民主党から初当選
- 2017年:希望の党から出馬、比例復活当選(2期目)
- 2018年:国民民主党に参加
- 2020年:立憲民主党に参加、国会対策副委員長就任
- 2021年:福井2区から立憲民主党公認で出馬するも落選
- 2022年:参議院選挙福井県選挙区に無所属で出馬するも落選
2024年衆議院選挙
2024年10月、日本維新の会の公認を受けて福井2区から第50回衆議院議員総選挙に出馬しました。小選挙区では立憲民主党の新人候補に敗れましたが、比例北陸信越ブロックで復活当選を果たし、3期目の衆議院議員となりました。
維新除名と「改革の会」結成
当選後の2024年9月、日本維新の会に離党届を提出しました。離党の理由として「副首都構想など、大阪地域政党としての課題に特化している。全国政党として戦うべきだ」と述べています。同月17日、維新は斉木氏を含む3議員を除名処分としました。
2024年9月22日、斉木氏は守島正氏、阿部弘樹氏とともに衆議院会派「改革の会」を結成し、代表に就任しました。
会派の変遷
2024年10月6日、無所属議員による会派「有志の会」と合流し、「有志・改革の会」を結成しました。しかし、首相指名選挙での対応を巡って意見が分かれ、10月20日に会派を解消。再び斉木氏を代表とする「改革の会」を結成しました。
2024年10月21日の首班指名選挙では、「改革の会」所属の3名は自由民主党の高市早苗氏に投票しています。
政治信条と活動方針
斉木氏は「二大政党論者」を自認しており、自民党に代わる政権政党の樹立を目指しています。県議時代には電力料金の高騰に対する対策を積極的に提案するなど、国民生活に直結する経済政策に力を入れています。
また、報道記者としての経験を活かし、データに基づいた政策立案と情報発信を重視する姿勢を見せています。
まとめ
斉木武志氏は栄光学園、東京大学法学部という恵まれた教育環境で学び、NHKアナウンサーとして報道の最前線で活躍した後、政治の世界に転身しました。複数の政党を経験しながらも、一貫して国民生活の向上と政治改革を訴え続けています。
2024年の衆議院選挙で3期目の当選を果たし、現在は「改革の会」の代表として活動しています。報道の現場で培った視点と経験を政治活動に活かし、今後の動向が注目される政治家の一人です。

