2025年12月14日に行われた伊東市長選挙で見事初当選を果たした杉本憲也氏。43歳という若さで伊東市史上最年少の市長となった彼の学歴と経歴について、詳しくご紹介します。
この記事でわかること
- 杉本憲也氏の詳細な学歴（高校・大学・大学院）
- 民間企業から行政書士、市議会議員を経て市長に至るまでの経歴
- 2025年12月の市長選挙での当選までの道のり
杉本憲也氏のプロフィール
基本情報
- 氏名：杉本憲也（すぎもと けんや）
- 生年月日：1982年4月24日
- 年齢：43歳（2025年12月現在）
- 出身地：静岡県伊東市宇佐美地区
- 現職：伊東市長
- 所属：無所属（国民民主党推薦）
- 家族構成：妻と子供2人の4人家族
杉本憲也氏の学歴
中学校時代
1998年3月に伊東市立宇佐美中学校を卒業しました。地元の伊東市で育ち、この頃から地域への愛着を深めていったとされています。
高校時代
静岡県立沼津東高等学校・普通科を2001年3月に卒業しています。沼津東高校は静岡県内でも有数の進学校として知られ、高い学業レベルを誇ります。杉本氏は在学中に社会や行政への関心を深め、将来の進路を見据えていました。
大学時代
2005年3月に立命館大学法学部を卒業しました。実は杉本氏が立命館大学を選んだきっかけは、阪神タイガースファンだったことです。修学旅行で関西を訪れた際、地元では巨人戦以外なかなか見られなかった阪神の試合が毎日放送されていることに感動し、関西の大学への進学を決意したそうです。
大学在学中には2003年に阪神タイガースが18年ぶりのリーグ優勝を果たし、ファンとして大いに盛り上がったといいます。
大学院時代
2010年3月に愛知大学法科大学院を修了しています。当初は立命館大学の大学院を目指していましたが、合格できなかったため愛知大学のロースクールを受験し、進学しました。法科大学院では法律の専門知識をさらに深め、司法試験にも挑戦しましたが、残念ながら合格には至りませんでした。
杉本憲也氏の経歴
29歳でのUターン
大学院修了後、29歳のときに地元の伊東市に戻ることを決意します。この転機が、後の政治活動の原点となりました。
民間企業での経験
学校法人静岡自動車学園 静岡県自動車学校沼津校に勤務し、営業課主任として働きました。2014年3月まで在籍し、民間企業での実務経験を積みました。
その後、あいら伊豆農業協同組合（JAあいら伊豆）に中途採用で入職し、総務主任として勤務しました。2019年7月まで在籍し、地域に密着した業務を通じて住民の暮らしを間近で見る経験を得ました。
この間、伊東市史編さん調査員としても勤務し、地域の歴史にも深く関わりました。
行政書士として独立
2019年9月に行政書士杉本かずや事務所を開設しました。住民や事業者の手続き支援を通じて、市民の困りごとに直接向き合う日々を送りました。
杉本氏は多くの資格を保有しており、専門性の高いサービスを提供していました。
保有資格
- 特定行政書士
- マイナンバーカード相談員
- 申請等取次資格
- ホームヘルパー2級
- 食品衛生責任者
- 特別管理産業廃棄物管理責任者
- 屋外広告物講習会修了
伊東市議会議員として
2019年9月、伊東市議会議員選挙に初挑戦し、新人トップの第4位（1,623.019票）で初当選を果たしました。「政治を身近に役立つものへ」をモットーに、市民の声を市政に届ける活動を展開しました。
特筆すべき実績として、コロナ禍において全国に先駆けて「専門家である行政書士による国の補助金無料申請サポート」を実現させました。この取り組みは市内事業者の大きな支えとなりました。
2023年9月には2期目の当選を果たし、第3位（1,417.795票）で再選されました。
市議会での主な役職
- 政和会所属
- 常任福祉文教委員会 副委員長
- 予算・決算特別委員会（福祉文教分科会 副委員長）
- 議会報編集委員会
しかし、2025年9月10日、伊東市議会の解散により議員職を失職することになりました。
伊東市長選挙への挑戦と当選
2025年12月14日に投開票が行われた伊東市長選挙に立候補しました。この選挙は、前市長の田久保真紀氏が学歴詐称問題で失職したことに伴うもので、過去最多となる9人が立候補する激戦となりました。
杉本氏は以下の政策を掲げて選挙戦に臨みました。
主な政策
- 市政の正常化と透明性の向上
- 個人市民税の時限的な減税
- 奨学金の支払い免除
- 給食費無償化の継続
- 学生の通学費支援
- 子育て世代への支援強化
43歳という候補者最年少の若さをアピールし、現役世代の負担軽減を主張。国民民主党と連合静岡の推薦を得て、選挙戦を展開しました。11月末の決起集会には、国民民主党の榛葉賀津也幹事長も応援に駆けつけました。
選挙結果
投票率は60.54％で、前回選挙を10.89ポイント上回る高い関心を集めました。
開票の結果、杉本氏は13,522票を獲得し、自民党県連推薦の元市長・小野達也氏（10,962票）との接戦を制して、見事初当選を果たしました。失職した田久保前市長は4,131票で3位に終わりました。
当選後、杉本氏は支持者を前に「止まってしまった市政を進める。これに尽きる。本当に頑張っていきたい」と意気込みを語り、「決めるべき市長がおらず、新しいことがまったくできない。私はすぐにやるべきこと、給食費無償化の継続など政策的な部分をどんどん進めていきたい」と抱負を述べました。
杉本憲也氏の人物像
地域に根差した政治家
伊東市宇佐美地区で生まれ育ち、29歳で地元に戻って以来、一貫して地域のために活動してきました。民間企業、農協、行政書士と様々な立場から市民の暮らしを見てきた経験が、彼の政治姿勢の基盤となっています。
家族を大切にする育児パパ
妻と2人の子供を持つ4人家族の父親として、子育てと政治活動を両立させています。自ら体験した子育ての大変さから、子育て世代への支援策に強い関心を持ち、実効性のある政策提案を行っています。
好きなもの・趣味
- 好きな食べ物：刺身、餃子、おぼろ（地元の郷土料理）
- 趣味：ドライブ、グルメ巡り
- スポーツ：阪神タイガースの熱烈なファン
今後の展望
43歳という伊東市史上最年少の市長として、杉本氏には大きな期待が寄せられています。これまでの現場経験を活かし、以下のような分野での活躍が期待されています。
重点政策分野
- 子育て支援の充実：働きながら育児をする家庭への支援強化
- 高齢者福祉：地域医療との連携体制の構築
- 地域活性化：若年層が地元に残れる環境づくり
- 市政の透明化：信頼される行政運営の実現
「対話型の市政運営」
杉本氏が掲げる「対話型の市政運営」は、市民の声を直接聞き、政策に反映させる姿勢を表しています。行政書士として市民の相談に乗ってきた経験、市議として住民の声を聞いてきた経験が、この政治スタイルの基礎となっています。
まとめ
杉本憲也氏は、静岡県立沼津東高校から立命館大学法学部、愛知大学法科大学院へと進学し、法律の専門知識を身につけました。29歳で地元に戻った後は、民間企業や農協での実務経験を経て、2019年に行政書士として独立しました。
同年、伊東市議会議員に初当選し、2期6年にわたって市民のために活動してきました。そして2025年12月14日、過去最多9人が立候補した激戦の市長選挙を制し、43歳で伊東市長に就任しました。
法律の専門知識、民間企業での実務経験、市議としての政治経験という3つの強みを持つ杉本市長が、今後どのように伊東市政を導いていくのか、大きな注目が集まっています。
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