福井県知事として2期目を務める杉本達治氏。東京大学法学部卒業後、旧自治省(現・総務省)のキャリア官僚として30年以上のキャリアを積み、2019年に福井県知事に初当選しました。
この記事では、杉本達治知事の詳しい学歴・経歴をご紹介します。
杉本達治知事のプロフィール
杉本達治知事の基本情報は以下の通りです。
- 氏名:杉本達治(すぎもと たつじ)
- 生年月日:1962年(昭和37年)7月31日
- 年齢:63歳(2025年11月現在)
- 出身地:岐阜県中津川市
- 現職:福井県知事(公選第19代・20代)
- 所属:無所属
岐阜県出身ながら、祖父が福井県旧西谷村(現・大野市)の出身であり、福井県とのゆかりを持っています。
杉本達治知事の学歴
出身高校:岐阜県立多治見北高等学校
杉本知事は、岐阜県多治見市にある岐阜県立多治見北高等学校を卒業しています。
同校は偏差値69の県内屈指の進学校で、教育方針として「自主・自律・自学」を掲げており、国際社会に貢献できる人材育成を目指しています。全日制普通科のみを有する公立高校で、多くの卒業生が難関大学へ進学しています。
出身大学:東京大学法学部
高校卒業後、杉本知事は日本最高峰の学府である東京大学法学部に進学しました。
1986年に東京大学法学部を卒業し、同年4月に旧自治省(現・総務省)に入省しています。東大法学部は、日本の行政官僚を多く輩出する学部として知られており、杉本知事もその伝統に連なる一人となりました。
杉本達治知事の経歴
自治省(総務省)時代の歩み
杉本知事の官僚としてのキャリアは、1986年の旧自治省入省から始まります。以下、主な経歴をご紹介します。
主な経歴
- 1986年:自治省入省、長野県地方課配属
- 1987年:自治省大臣官房総務課
- 2000年:総務大臣秘書官(片山虎之助総務大臣のもとで勤務)
- 2004年~2007年:福井県総務部長(初めて福井県との縁が生まれる)
- 2007年:内閣参事官(内閣官房副長官補付)
- 2010年:総務省市町村税課長、地方債課長
- 2013年~2016年:福井県副知事
- 2016年~2018年:総務省消防庁国民保護・防災部長
- 2018年:総務省公務員部長
杉本知事は、長野県や山形県、徳島市など、地方自治体への出向を繰り返しながら、地方行政の実務経験を積み重ねてきました。特に福井県とは、総務部長として2004年から2007年まで、そして副知事として2013年から2016年まで深い関わりを持ち、福井県政を熟知する立場にありました。
福井県知事への挑戦と当選
2018年11月、杉本氏は総務省を退職。2019年4月7日に実施された福井県知事選挙に無所属で立候補しました。
この選挙では、4期16年務めた現職の西川一誠知事(杉本氏のかつての上司)との対決となり、自民党県連は杉本氏を支持する一方で、西川氏を支持する県議も存在するという保守分裂選挙となりました。
杉本氏は「若さと行動力」「世代交代」をスローガンに掲げ、北陸新幹線を生かした観光振興や農林水産業への支援強化を訴え、初当選を果たしました。
知事としての実績
2023年の再選
2023年4月9日に実施された福井県知事選挙では、自民党・立憲民主党・公明党の推薦を受け、共産党推薦の新人候補を破って再選を果たしました。投票率は51.08%で、杉本知事は2期目の県政運営をスタートさせています。
主な政策と成果
杉本知事が掲げる政策の基本は「県民主役、徹底現場主義、チームふくい」です。知事就任後の主な実績には以下のようなものがあります。
- 子育て支援の強化:子育て支援予算を倍増し、県立大学の新学科を創設
- 幸福度日本一の達成:福井県が5回連続で幸福度日本一を達成
- 教育の充実:出生率や子どもの学力・体力が全国トップクラスを維持
- 新型コロナ対策:迅速なPCR検査の実施や臨時医療施設の開設など、全国に先駆けた対策を実施。医師からの評価は全国アンケート調査で2年連続トップを獲得
- 北陸新幹線延伸への対応:2024年春の北陸新幹線敦賀延伸に伴うまちづくりの推進
杉本知事は、30年以上の官僚経験で培った国とのパイプや行政手腕を生かし、「福井県から日本を変える」という理念のもと、県政運営を行っています。
まとめ
杉本達治福井県知事は、岐阜県立多治見北高等学校から東京大学法学部へと進学した秀才で、1986年の自治省入省以来、地方行政のエキスパートとして活躍してきました。総務省の要職を歴任し、福井県副知事としての経験も持つ杉本知事は、2019年に福井県知事に初当選。2023年には再選を果たし、現在2期目を務めています。




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