元うたのおにいさん・杉田あきひろが緊急搬送|覚醒剤事件・がん闘病を経て現在は

芸能
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NHK「おかあさんといっしょ」の9代目うたのおにいさんとして活躍した杉田あきひろさんが、2025年12月15日に緊急搬送されました。覚醒剤事件とがん闘病を乗り越えてきた彼に何が起きたのでしょうか。

この記事でわかること

  • 杉田あきひろさんの緊急搬送の詳細と現在の病状
  • 過去の覚醒剤事件から回復までの道のり
  • ステージ3喉頭がんの治療経過と完治後の活動
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【速報】2025年12月緊急搬送

うっ血性心不全で入院

2025年12月18日、杉田あきひろさん本人がインスタグラムで「12月15日深夜未明に病院に救急搬送されて緊急入院となっています」と報告しました 。

病名はうっ血性心不全で、心筋梗塞の疑いもあり、心臓カテーテル検査のための入院 となっています。

緊急搬送に至った経緯

12月14日に厚生労働省主催の依存症シンポジウム(大阪)のステージで歌った後、普段より激しい動悸が襲ってきて動けなくなりました 。

その夜から胸が苦しくなり呼吸ができなくなって、これ以上の我慢は無理だと判断して救急搬送された とのことです。

今後の治療と活動について

退院できるまでには2週間はかかる見込みで、本人は「ここは腹を決めてしっかり療養したい」 と述べています。

12月25日に予定していたTikTokライブは延期となり、「必ずまた元気な姿でみなさんの前に歌声を届けますので、どうぞみなさん、しばらくお時間をください」 とメッセージを寄せています。

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杉田あきひろさんのプロフィール

杉田あきひろさんは1965年5月4日生まれで、福井県小浜市出身の歌手・舞台俳優です 。本名は杉田光央(読み方は同じ)です。

慶應義塾大学文学部哲学科を卒業後、1999年から2003年までNHK「おかあさんといっしょ」の9代目うたのおにいさんを務めました 。

番組では、つのだりょうこさん(うたのおねえさん)、佐藤弘道さん(たいそうのおにいさん)と共演し、多くの子どもたちに親しまれました。

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覚醒剤事件の経緯と回復プログラム

逮捕と判決

2016年4月13日、杉田さんは東京都内で覚醒剤取締法違反の現行犯で逮捕されました 。同年6月20日には懲役1年6月・執行猶予3年の判決が言い渡されています 。

この事件は、かつて子どもたちの憧れだった「うたのおにいさん」という立場から、社会に大きな衝撃を与えました。

長野ダルクでの回復プログラム

杉田さんは覚醒剤取締法違反の疑いで逮捕されて2016年5月20日に保釈された後、自宅に戻ることなく、薬物依存回復支援施設の長野ダルク(長野県上田市)に入所しました 。執行猶予が切れるまでの3年1ヶ月を施設で過ごしています 。

ダルクでの生活は非常に厳しいものでした。

杉田さん自身も「本当にしんどかった」と後に述べています が、この厳しい環境が薬物依存からの脱却に重要な役割を果たしました。

現在の薬物依存症との向き合い方

2016年の判決から現在まで約8年、杉田さんは違法薬物を「やめ続ける毎日」を積み重ねてきました 。

依存症の理解を深めるための講演会活動にも積極的に参加し、同じように困難に直面している人々の支援を続けています。

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ステージ3喉頭がんとの闘い

がんの発覚と治療

2022年8月にステージ3の中咽頭がんを発症したことを公表しました 。声を使う仕事をしている杉田さんにとって、喉のがんは特に深刻な問題でした。

3回の抗がん剤投与と35回の放射線治療を終えた後も、声がうまく出なかったり、体重が減少したりするなどの後遺症がありました 。

治療の経過と完治

2022年10月に治療を終えて退院し、歌手の活動に復帰しました 。現在は完治しており、がんの再発も報告されていません。

薬物依存症の経験が闘病を支えた

杉田さんは依存症回復プログラムで学んだ「一日一日を大切に生きる」という姿勢が、がん闘病でも力になったと語っています。

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がん完治後の活動

音楽活動の再開

2023年11月、杉田さんはNHKホールで開催された「おかあさんといっしょ」のファミリーコンサートで、つのだりょうこさんと共に声のみで参加し、2009年以来コンサートに復帰しました 。

2022年にはジャズピアニストの金谷康佑さんと「The NEO」というグループも結成しています。

依存症の普及・啓発活動

杉田さんは現在、薬物依存症の理解を深めるための活動に積極的に取り組んでいます。

  • 2021年3月には厚生労働省主催の依存症の理解を深めるための音楽イベントに参加
  • 依存症からの回復をテーマにした映画「アディクトを待ちながら」に出演
  • 講演会活動を通じた啓発活動
  • 2025年12月14日には大阪で依存症シンポジウムのステージで歌唱(今回の体調不良の直前)

このイベントでは、つのだりょうこさんとも涙の再会を果たし、杉田さんは謝罪の言葉を述べています。

福祉分野での活動

長野ダルク卒業後は介護士の資格を取得し、長野県内で働いています。また、神戸市の就労継続支援B型事業所でピア・サポーターとしても活動しています。

高齢者施設で働く中で、入居者が自分の歌を喜んでくれる姿を見て、改めて音楽の道で生きていく決意を固めたと語っています。

杉田さんが伝えたいメッセージ

「今」を見てほしい

杉田さんは、メディアが常に「過去」のことばかりを切り取ることに複雑な思いを抱いていました 。しかし現在は、過去を知りながらも今を見てくれる人たちがいることに感謝し、「もう誰も裏切ることはできない」と決意を新たにしています。

依存症で苦しむ人たちへ

杉田さんは、元KAT-TUNの田中聖さんなど、同じように薬物をやめられずに苦しんでいる人たちの「光になりたい」と語っています。

自分自身の経験を通じて、「どんなに墜ちたとしても、人は再び立ち上がることができる」というメッセージを伝え続けています。

まとめ

2024年5月4日に還暦を迎えた杉田あきひろさんは、覚醒剤事件とステージ3のがんという二つの大きな試練を乗り越え、音楽活動と依存症の啓発活動を続けてきました。

しかし2025年12月15日、依存症シンポジウムでの歌唱後に体調が急変し、うっ血性心不全で緊急搬送されました。現在は入院治療中で、約2週間の入院が必要とされています。

過去の過ちを真摯に受け止めながら、「今」を大切に生きる杉田さんの姿勢は、依存症回復のモデルケースとして、また人生の再出発の可能性を示す存在として、多くの人に勇気を与え続けています。

一日も早い回復をお祈りするとともに、また元気な姿で歌声を届けてくれることを期待しています。

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