高市早苗と中国の関係は?「悪夢の総理候補」と呼ばれる理由

政治
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2025年、自民党の総裁選に立候補する意思を固めている高市早苗(たかいちさなえ)さん。

日本で初めての女性総理になるかもしれないと注目されていますが、中国では「悪夢の総理候補」と言われています。

どうして中国はここまで高市さんを警戒しているのでしょうか?

この記事では「高市早苗と中国の関係」について詳しく解説します。

この記事でわかること
  • 高市早苗さんと中国の関係が悪化している原因は「経済安全保障」「靖国神社参拝」「歴史認識」の3つ
  • 高市早苗さんがデータセンター規制や自衛隊の強化を打ち出し、中国にとっては大きなプレッシャーに
  • 中国メディアが高市早苗さんを「悪夢の総理候補」と呼ぶのは、経済や軍事の面で中国にとって脅威だから

高市早苗プロフィール

  • 生年月日:1961年3月7日(現在64歳)
  • 出身地:奈良県
  • 大学:神戸大学 経営学部
  • 経歴:松下政経塾を出て、国会議員に。今は「経済安全保障担当大臣」
  • 政治のスタンス:保守派。中国に厳しい態度で知られている
  • 特徴:日本初の女性総理大臣を目指す
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中国メディア高市早苗を「悪夢」と呼んだ理由

高市早苗さんは、昔から「中国に対して強い態度を取る政治家」として有名です。中国メディアは恐れ、「悪夢の総理候補」と呼びました。

中国国営メディアの警戒報道

中国の大手メディア「参考消息」では、2021年9月の自民党総裁選の時期に高市早苗さんを特集しました。

記事の見出しは「中国に強硬な彼女が日本初の女性首相になるのか?」という内容で、強い警戒感を示していました。

「新右翼」とのレッテル貼り

中国共産党系の新聞「中国青年報」は、高市早苗さんを「女性”新右翼”の人物」と表現しました。

中国メディアがここまで一斉に批判的に取り上げるのは、とても珍しいことです。

 「新右翼」とは、中国のメディアが使う言葉で、従来の保守よりも強硬でナショナリズム(自国第一主義)の傾向が強い人々を指す表現です。

日本第一!

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高市早苗の対中政策(中国への厳しい姿勢)

  • 中国企業によるデータセンターへの規制強化
  • 「やられたら報復がある」と発言

経済安全保障とデータセンター

高市さんは「日本が中国に依存しすぎないようにしよう」と訴えています。

高市さんが重視する「経済安全保障」とは、日本の安全を経済の面から守ることです。例えば、エネルギー・通信・半導体といった分野で外国依存を減らし、日本の独立性を高める狙いがあります。

特に注目されたのが「データセンター」への規制強化発言。

高市さんは2024年に「中国企業によるデータセンター投資は制限すべき」と発言し、中国にとって経済的な打撃になると見られています。

データセンターとは、大量のデータを保管・管理する施設のことで、インターネットやクラウドサービスの心臓部です。

「やられたら報復」発言

2021年の総裁選では「やられたら報復がある。それが抑止力」と発言しました。

これは中国や北朝鮮を念頭に置いた安全保障の考え方で、軍事的に強い立場を取ることで相手の行動を抑える狙いがありました。

この言葉は、中国側に大きな衝撃を与え、警戒感を一層強めるきっかけとなりました。

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中国の高市早苗への反発

中国メディアは高市早苗さんについて「侵略の歴史に対する反省が足りない」と批判しています。

これは、靖国参拝を続けていることや、歴史問題で日本政府が認めていない立場をとることが背景にあります。

毎年の靖国参拝

高市さんは靖国神社に毎年参拝しています。

8月15日の終戦記念日にも定期的に参拝を続けており、中国側はこれを問題視しています。

問題視の理由

靖国神社には、戦争で亡くなった日本の兵士が祀られています。しかし、第二次世界大戦での「A級戦犯」も合葬されているため、中国や韓国からは「戦争を美化している」と批判されます。

A級戦犯:日本の侵略戦争を計画・実施した責任があるとして裁かれた指導者層

慰安婦問題の認識

日本政府は「慰安婦強制連行の証拠は確認できない」としており、中国や韓国とは認識が対立しています。

高市さんはこの問題についても「強制はなかった」との立場をとっており、中国が批判を強める理由の一つです。

慰安婦とは、戦時中日本軍の関与の下で作られた慰安所で、将兵の性の相手を強いられた女性のこと。日本本土(内地)の日本人のほか、朝鮮半島や台湾出身者、中国、フィリピン、ビルマ(現ミャンマー)、マレーシアなど各地で慰安所が作られ、現地女性も送り込まれた。

高市早苗のスタンス
  • 事実そのものは否定していない
    慰安婦が存在したこと、日本政府が関与したこと、過去に謝罪や支援を行ってきたことは認めている。
  • 「性奴隷」という表現は否定
    国際的に使われる “sex slaves” の表現は「事実に反する」として強く反対。
  • 「強制連行」の証拠はないという立場
    軍や官憲による強制的連行を直接示す公文書は確認されていない、と政府の公式見解に沿っている。
  • 教科書での表現に敏感
    「従軍慰安婦」「強制連行」などの表現は誤解を招くとして、訂正・削除を求める姿勢。

外務省 慰安婦問題参考資料

一般社団法人 全国教育問題協議会

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中国が感じる高市早苗の「経済と軍事の脅威」

中国は高市早苗さんの経済政策、軍事政策に脅威を感じています。

中国経済への影響

高市さんの経済安全保障政策が進めば、中国企業は日本市場で活動しにくくなります。

特にデータセンターやIT分野は、中国にとって重要なので警戒感が強いのです。

軍事的な不安

高市さんは「自衛隊の力をもっと強めるべき」と主張しています。

その背景には、中国が軍事力を急速に強めていることや、台湾有事のリスクがあります。

日本を守るには、攻撃されたときに反撃できる力(敵基地攻撃能力)を持つ必要があると考えているのです

これに対し、中国は「日本が軍事的に強くなるのは脅威だ」と感じています。

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橋下徹との論争が示す高市早苗の立場

橋下徹(はしもととおる)氏は、大阪府知事・大阪市長を務めた元政治家で、今は弁護士・コメンテーターとして活動。

橋下徹さんとの論争で、高市早苗さんが保守派としての立場を示すことになります。

「親中派は自民党を出ていけ」論争

高市早苗さんと橋下さんが激しく議論したのは、2021年9月の自民党総裁選のテレビ討論番組です。

橋下さんが高市さんに対し、

橋下徹
橋下徹

「自民党から出て保守新党を作るべき」

と提案したことに、高市さんは強く反発しました。

高市早苗
高市早苗

「親中派以外は自民党を出ていけと言われているに等しい」

と自分の立場をはっきりさせる発言で、保守派としての姿勢を示しました。

自民党の保守派の考え方
  • 憲法を変えて 日本をもっと守れるようにしたい
  • 軍事力を強くして 国を守ることを大事にする
  • アメリカと仲良くして 安全を確保したい
  • 戦争の歴史で日本を悪く言いすぎないようにしたい
  • 天皇や伝統文化を大事にする学校で道徳や愛国心を大切にしたい
  • 家族や男女のあり方は昔ながらを重視する傾向がある

中国の余裕?「誰が総理でも対応できる」

中国側の分析

中国共産党系「環球時報」は2021年9月の社説で「日本の誰が菅義偉に替わろうとも、中国は対応できる」と述べています。

これは中国の経済規模が日本を大きく上回っているという自信の表れです。

同時に「日中関係が悪化して損をするのは日本だ」と主張しましたが、裏を返せば高市さんを無視できないという意味でもあります。

まとめ:中国と高市早苗の関係悪化の背景

  • 中国と高市早苗の関係悪化の原因は「経済安全保障」「靖国神社参拝」「歴史認識」の3つ
  • 高市さんはデータセンター規制や自衛隊強化など、中国にとって厳しい政策を打ち出している
  • 中国メディアが「悪夢の総理候補」と呼ぶのは、高市さんが経済・軍事両面で中国にとって脅威だから
  • 中国は「日本より強い」と余裕を見せつつも、実は高市さんをかなり警戒している

高市さんが2025年の総裁選でどんな動きを見せるか。

そして中国との関係がどう変化するのか。

これからの日中関係を考える上で、注目しておきたいテーマです。

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