世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の第14代会長として社会の注目を集める田中富広氏。安倍元首相銃撃事件を機に一躍時の人となった彼は、いったい何者なのでしょうか。2025年12月の最新情報をもとに、田中富広会長の経歴と学歴を詳しく解説します。
この記事でわかること
- 田中富広会長の学歴と出身地の詳細
- 統一教会入信から会長就任までの経歴
- 2025年12月に辞任する最新情報
田中富広会長のプロフィール
田中富広氏の基本的なプロフィールは以下の通りです。
- 生年月日:1956年(昭和31年)3月4日
- 年齢:69歳(2025年12月現在)
- 出身地:北海道北広島市
- 現職:世界平和統一家庭連合 第14代会長(辞任予定)
2025年12月5日の報道によると、田中富広会長は近く辞任する方針を固めたことが明らかになりました。高額献金問題に対する補償委員会の設置などを区切りとして、記者会見で辞任と謝罪を表明する予定です。
田中富広会長の学歴
出身大学は北海学園大学工学部
田中富広氏は1978年3月に北海学園大学工学部建築学科を卒業しています。
北海学園大学は北海道札幌市に位置する私立大学で、工学部の偏差値は35から55程度とされています。同じ大学の卒業生には俳優の大泉洋さんもいます。
建築学科を専攻していた田中氏ですが、大学卒業後は建築の道には進まず、統一教会での宗教活動にキャリアを捧げることになりました。
大学時代に統一教会へ入信
田中富広氏の人生の大きな転機となったのは、大学在学中の1976年2月12日です。この日、20歳の若さで統一教会に入信しました。
入信のきっかけや理由については公開されていませんが、この決断が彼のその後の人生を決定づけることになります。
小中高の学歴について
小学校、中学校、高校については公式な発表はありません。ただし、出身地が北海道北広島市であることから、地元の学校に通っていた可能性が高いと推測されます。
一部では北海学園大学への推薦枠が多い北海高等学校出身ではないかとも言われていますが、確証はありません。
田中富広会長の経歴
入信後すぐに教団活動の中心へ
田中富広氏は大学卒業直後の1978年4月から、すぐに統一教会の中核組織で活動を始めました。
1978年4月~1982年9月
全国大学原理研究会(CARP)の支部長を務めました。この組織は大学生を対象とした統一教会の関連団体で、新規信者の勧誘と教育を担当していました。
1982年10月~1989年9月
国際基督教学生協会(ICSA)の幹事に就任しました。この年の10月14日には、ソウルの蚕室体育館で開催された6000双国際合同祝福結婚式に参加し、統一教会の信者女性と結婚しています。
教会運営の実務経験を積む
1989年10月~1997年9月
東京都調布市にある調布教会の教会長に就任しました。この期間、田中氏は地域教会の運営という実務経験を積みました。
1997年10月~2001年3月
統一教会の青学部長に就任し、若者向けの教育と組織運営に携わりました。
2001年4月~2013年8月
世界平和青年連合(YFWP)の事務総長を12年以上にわたって務めました。この組織は統一教会の関連団体で、青年層の活動を統括する重要な役職です。
副会長を経て会長へ
2013年8月30日
統一教会の青年学生局長に就任しました。
2015年1月5日
統一教会の副会長に昇格しました。会長を補佐する立場として、教団運営の中枢に関わるようになります。
2020年10月13日
世界平和統一家庭連合の第14代会長に就任しました。田中氏が64歳の時です。

入信から44年をかけて、統一教会のトップに上り詰めたことになります。
会長就任後の主な活動と出来事
安倍元首相銃撃事件後の対応
2022年7月11日、安倍晋三元首相の銃撃事件を受けて、田中富広会長は緊急記者会見を開きました。
犯人の山上徹也容疑者が統一教会への恨みを動機としたことが報道され、教団と自民党との関係が社会問題化しました。田中会長は会見で以下のような発言をしています。
- 社会を騒がせた点についてお詫び
- 霊感商法は過去も現在も行っていない
- コンプライアンスを徹底している
しかし、この会見は批判的に受け止められ、統一教会への社会的な批判はさらに高まりました。
解散命令決定への対応
2025年3月25日、東京地裁は旧統一教会に対して宗教法人法に基づく解散命令を決定しました。長期間にわたる不当な献金勧誘など民法上の不法行為があったとして、文部科学省が請求していたものです。
3月27日、田中会長は日本外国特派員協会で記者会見を開き、「解散命令を覆すことに最大限の力を投入していきたい」と述べました。教団側は決定を不服として即時抗告し、現在も東京高裁で審理が続いています。
補償委員会の設置
高額献金をした元信者らから献金の返金要求が相次いでいることを受けて、第三者の弁護士が補償するかどうかを決める「補償委員会」を設置しました。
教団は最大100億円を政府に預ける方向で検討しているとも報じられています。
2025年12月に辞任へ
2025年12月5日、関係者への取材により、田中富広会長が辞任する方針を固めたことが明らかになりました。
東京高裁への最終主張書面の提出や補償委員会の設置を区切りとして、近く記者会見を開いて辞任を表明する予定です。また、高額献金などの被害を訴える元信者らに対して謝罪を表明することも検討されています。

入信から約50年、会長就任から約5年での辞任となります。
田中富広会長に関する噂と真相
国籍は日本人?韓国人?
インターネット上では「田中富広会長は韓国人ではないか」という憶測が飛び交っています。その理由として以下のような点が挙げられています。
- 統一教会が韓国発祥の宗教団体である
- 顔つきが韓国人に似ている
- 記者会見での日本語のイントネーションに違和感がある
- 「田中」という名字が在日韓国人の通名としてよく使われる
しかし、田中富広氏は北海道北広島市出身の日本人であることが公式プロフィールで明記されています。国籍が韓国であるという確たる証拠はありません。
見た目や発音の違和感については、個人の主観によるところが大きく、これだけで国籍を判断することはできません。
田中富広会長の人物像
統一教会一筋のキャリア
田中富広氏の最大の特徴は、大学在学中の20歳で入信して以来、約50年間にわたって統一教会一筋でキャリアを積んできたことです。
建築学科を卒業しながらも建築の道には進まず、入信直後から教団の中核組織で活動を始めました。学生勧誘、教会運営、青年組織の統括と、着実にステップアップして会長職にまで上り詰めました。
組織内での評価
教団内部では、若い頃から幹部候補として期待されていたと考えられます。20代前半から重要な役職を任され、50代で副会長、60代で会長に就任するという出世コースは、教団内でのエリート路線と言えます。
ただし、会長就任後は安倍元首相銃撃事件や解散命令など、教団にとって危機的な状況に直面することになりました。
記者会見での印象
田中会長は複数回にわたって記者会見を開いていますが、その対応については批判的な意見が多く見られます。
霊感商法や高額献金の問題について明確な謝罪や反省を示さず、教団を擁護する姿勢が目立ったためです。このような対応が社会の反発を招き、教団への批判をさらに強める結果となりました。
まとめ
田中富広氏は1956年北海道生まれの69歳で、北海学園大学工学部建築学科を卒業後、統一教会一筋に約50年のキャリアを積んできた宗教家です。
20歳で入信して以来、学生勧誘組織の支部長、調布教会の教会長、青年組織の事務総長などを歴任し、2020年に世界平和統一家庭連合の第14代会長に就任しました。
会長就任後は安倍元首相銃撃事件や解散命令など、教団の危機に対応してきましたが、2025年12月5日、辞任する方針であることが報道されました。近く記者会見を開き、高額献金問題について謝罪を表明する予定です。
国籍については日本人とされていますが、ネット上では様々な憶測が飛び交っています。家族は妻と息子2人の4人家族と言われていますが、詳細は非公開です。
統一教会一筋で生きてきた田中富広会長の辞任により、教団は新たな局面を迎えることになります。





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