TBS系『水曜日のダウンタウン』の人気企画「名探偵津田」。2023年1月25日に放送された記念すべき第1弾「ペンション連続殺人事件」は、視聴者から大きな反響を呼んだ神回として知られています。この記事では、第1話の内容を詳しくネタバレしながら、事件の真相と真犯人について徹底解説します。
この記事でわかること
- 名探偵津田 第1話「ペンション連続殺人事件」のあらすじと展開
- 連続殺人事件の真犯人と動機の全貌
- 津田がミステリーの世界に引き込まれていく過程
名探偵津田 第1話の基本情報

放送日と企画概要
放送日:2023年1月25日
正式名称は「犯人を見つけるまでミステリードラマの世界から抜け出せないドッキリ、めちゃしんどい説」。この企画は、ダイアン津田をターゲットにした画期的なドッキリ企画で、ドッキリだと気づいても犯人を見つけるまでは絶対に終わらないという斬新な仕掛けになっています。
企画の舞台設定
第1話の舞台は長野県の山奥にあるペンションです。偽番組の前泊という名目で呼び出された津田は、このペンションで予期せぬ連続殺人事件に巻き込まれることになります。
事件の始まり:最初の犠牲者
カメラマンの死
偽ロケでペンションに到着した津田。登場人物は女性ディレクターの佐々木美優(井川瑠音)、テレビカメラマン、ペンションオーナー、そして宿泊客として登山に来た男性、医者の男性、不動産経営者夫婦がいました。
事件発生:カメラマンが包丁で刺殺される
カメラマンが部屋で死亡しているのが発見されます。包丁が背中にまっすぐ突き立てられたわかりやすい死体でした。この瞬間、津田は「またこれ(ドッキリ)やん」と半笑いで状況を察知します。
クローズドサークルの成立
事件発生後、ミステリードラマのお約束通り、ペンションが外部から完全に孤立した状態になります。
- 電話線が切られている
- 大雨で川が増水し橋が流された
- 携帯電話も圏外
津田は「携帯あるでしょ」「いや、小雨やん」「外で車ぶんぶん通っているやん」とツッコミを入れますが、周囲の人々は頑なにミステリードラマの世界観を維持し続けます。
津田の探偵役への誘導
助手ディレクターの巧みな導き
ディレクター兼助手役の佐々木美優は、やる気のない津田を根気強く探偵役へと導いていきます。
印象的なやり取り:
ディレクター:「津田さん、整理しますね。外部との連絡、交通が遮断され、このペンションが密室状態になっています。ということは、どういうことですか?」
津田:「はい?なんですか?」
ディレクター:「もう一度言いますね。(略)ということは、犯人は……どういうことですか?」
津田:「あ、犯人はこの中にいる、みたいなことですか?」
このシーンで全員が一人ずつアップになり、「犯人はこの中にいる」とテロップが表示されます。ベタなミステリーのお約束が展開される中、津田は次第に探偵役としての自覚を持ち始めます。
「褒めて伸ばされる」津田
助手役はノートとペンを無理やり渡して聞き込みをメモさせたり、津田が気づくまで頑なに同じ言葉を繰り返したりして、津田を探偵役に育てていきます。
次々と起こる殺人事件
第二、第三の犠牲者
最初の犠牲者だけでなく、次々と新たな被害者が出てしまいます。もちろんミステリーのお約束であるダイイングメッセージも登場します。
バラエティ要素満載の細部
停電だったはずなのに、初老のペンションオーナーが「ポカホンタスを見ていた」というアリバイ証言があったり、警察が一瞬来てすぐに帰ってしまったりと、バラエティ要素優先の展開が視聴者の笑いを誘います。
俳優たちも笑いを堪えながら演技している様子が画面から伝わってきました。
津田の推理と事件解決
徐々にノリノリになる津田
しぶしぶ探偵役として動いていた津田ですが、徐々にミステリーの世界に引き込まれていきます。
「あっ、左ききや!」と証拠に気づいたり、本格的に推理を展開したりする姿は、完全に探偵役に入り込んでいます。
クライマックス:犯人を追い詰める
事件の真相に近づいた津田は、ついに犯人を特定します。そして、クライマックスで高らかに叫びます。
「犯人はあなただ!」(なぜか標準語)
この決め台詞を叫ぶシーンは爽快で、視聴者から大きな反響を呼びました。それまで全く芝居に入れなかった津田が、渾身の探偵役を演じる姿は必見です。
真犯人と動機【ネタバレ】
事件の真相
ミステリーとしては、なかなか凝った復讐劇の構造になっていました。犯人は登場人物の中の一人で、過去の因縁による復讐が動機となっています。
具体的な犯人の名前や詳細な動機については、放送を視聴することでより深く理解できますが、最後まで犯人が分からないほど巧妙に作られたトリックと展開でした。
トリックのポイント
- ダイイングメッセージの解読
- アリバイの矛盾
- 左利きという重要な証拠
- 過去の人間関係
これらの要素が絡み合い、本格的なミステリードラマとして成立していました。
第1話が画期的だった理由
現実と虚構の融解
この企画の最大の魅力は、ドッキリとミステリードラマの境界が曖昧になっていく点です。
最初は「またドッキリやん」と冷めていた津田が、次第に用意された謎解きにのめり込み、最終的には完全に探偵役として振る舞う様子は、現実と虚構の境界が融解した瞬間を捉えています。
津田のキャラクターが活きる企画
- 喜怒哀楽が露骨に顔に出る
- すぐにキレる雑な芸風
- ドッキリへの察しは超一流
- 文句ばかり言う性格
これらの津田の特徴が、この企画で最大限に活かされています。不満を口にしながらも徐々に引き込まれていく姿が、視聴者の共感を呼びました。
視聴者の反応と影響
SNSで大反響
放送後、SNSでは以下のような声が相次ぎました。
- 「これはバラエティーの新境地」
- 「下手なミステリードラマよりも面白かった」
- 「津田の最後の叫びが最高」
- 「シリーズ化してほしい」
この大反響を受けて、約10ヶ月後の2023年11月に第2話が制作・放送されることになります。
井川瑠音さんへの追悼
第1話で助手役を演じた女優の井川瑠音さんは、その後急逝されました。ダイアン津田もSNSで追悼のコメントを発表し、多くのファンが彼女の演技を偲びました。
第1話を見る方法
配信情報
「名探偵津田」第1話は、U-NEXTで視聴可能です。U-NEXTでは『水曜日のダウンタウン』の2020年1月以降の放送分が配信されており、名探偵津田シリーズも全話視聴できます。
また、TVerでは放送後1週間限定で最新話を無料視聴できるほか、過去作が期間限定で再配信されることもあります。
2025年11月26日から2026年1月21日までの期間限定で、TVerでも過去回全5本がアーカイブ配信されています。
まとめ
名探偵津田 第1話「ペンション連続殺人事件」は、ドッキリとミステリードラマを融合させた画期的な企画でした。最初は冷めていた津田が次第にミステリーの世界に引き込まれ、最後には「犯人はあなただ!」と叫ぶ姿は圧巻です。
凝った復讐劇のトリック、ベタながら笑えるミステリーのお約束、そして津田の豊かな表情と文句。すべてが完璧に組み合わさった神回として、現在でも多くのファンに愛されています。
第2話以降もスケールアップした展開が待っていますので、まだ見ていない方はぜひ第1話から順番に視聴してみてください。きっとミステリードラマとバラエティの新しい可能性を感じられるはずです。



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