上脇博之とは何者?神戸学院大学教授の評判と活動を解説

政治
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自民党の裏金問題告発や林芳正総務相の公選法違反告発など、政治とカネの問題を追及し続ける上脇博之氏。神戸学院大学法学部教授として教鞭をとりながら、2025年も精力的に活動を続けています。

この記事でわかること

  • 上脇博之氏のプロフィールと経歴
  • 2025年の最新告発活動の内容
  • 支持と批判の両面から見る世間の評判
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上脇博之のプロフィールと経歴

基本情報

上脇博之氏は1958年7月25日生まれで、鹿児島県姶良郡隼人町出身の法学者です。専門は憲法学、政党国家論、国民代表論、そして政治資金問題です。現在は神戸学院大学法学部教授として活動しています。

学歴と研究者としての道のり

1977年に鹿児島県立加治木高等校を卒業後、1984年に関西大学法学部を卒業しました。その後、神戸大学大学院法学研究科で博士前期課程を1988年に修了し、1991年に博士後期課程を単位取得退学しています。

3浪の末に関西大学に合格し、さらに1浪して神戸大学大学院で研さんを積んだ苦労人です。

大学教授としてのキャリア

1994年に北九州大学法学部の専任講師となり、1995年に助教授に昇進しました。2002年には北九州市立大学の教授に就任し、2004年からは神戸学院大学法学部教授として教鞭を執っています。

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政治資金オンブズマンとしての活動

活動のきっかけ

1999年、旧新進党から分裂した6党の政治資金助成金が不正受給だったと東京新聞がスクープしたことに触発され、独自に調査を開始しました。憲法研究者ら17人で2000年に告発し、これを契機に2002年、阪口徳雄弁護士らと市民団体「政治資金オンブズマン」を立ち上げました。

告発件数は単純計算で100件を超えています。

2024年の自民党裏金問題告発

2023年10月、自由民主党5派閥が政治資金パーティーの収入を2018年から2021年までの政治資金収支報告書に計4168万円分を過少記載したとして、各派閥の当時の会計責任者らを政治資金規正法違反容疑で東京地検に告発しました。

この裏金問題は、共産党の「しんぶん赤旗」日曜版が最初にスクープし、上脇氏がコメントを求められたことから追加調査を行い、告発に踏み切ったものです。

2024年の衆議院選挙で自民党が15年ぶりに与党で過半数を割ったのは、この告発がきっかけとなりました。

2025年の最新告発活動

林芳正総務相の告発(12月1日)

2025年12月1日、上脇氏は林芳正総務相の陣営による公職選挙法違反の疑いで、出納責任者を広島地検に告発しました。

告発状によると、2024年10月の衆院選で林氏陣営が選挙運動員をしたことの報酬として少なくとも10人に合計18万1000円の金銭を供与し、また5人については勝手に領収書に署名して偽造するなどの虚偽記入をしたとされています。

上脇氏は告発状で「大規模買収事件の可能性が高く、告発は氷山の一角にすぎない」と指摘し、「常習犯の可能性が高いのではなかろうか」と述べています。

兵庫県の第三者委員会情報非開示訴訟(3月)

2025年3月25日、上脇氏は弁護士28人とともに、兵庫県が設置した第三者委員会に関する情報公開請求について、県を相手取り神戸地裁に非公開決定の取り消しを求める訴訟を起こしました。

斎藤兵庫県知事らの告発(6月)

2025年6月10日、斎藤元彦兵庫県知事らの疑惑を文書で告発した元県民局長のプライベート情報が漏えいした問題で、上脇氏は斎藤知事と片山元副知事、前総務部長の3人に対する地方公務員法違反容疑の告発状を神戸地検に提出しました。

高市早苗氏の検察審査会申し立て(9月)

2025年9月18日、高市早苗前経済安保担当相の自民党支部が受け取ったパーティー券代金22万円を政治資金収支報告書に記載せず、購入者側の収支報告書に無断で修正をしたなどとして告発されながら、奈良地検が不起訴としたことは不当だとして、検察審査会に申し立てを行いました。

旧安倍派告発不受理問題(10月)

2025年10月、しんぶん赤旗日曜版の取材で、裏金問題での旧安倍派幹部を対象にした上脇氏の刑事告発を、東京地検特捜部が握りつぶした疑いが浮上しました。

上脇氏は「形式が整っていれば検察は告発を受理していた。裏金問題での不受理は異常だ」と指摘しています。

その他の告発活動

  • アベノマスク訴訟
  • 黒川弘務検事長の定年延長問題
  • つばさの党の政治資金規正法違反
  • 参政党の政治資金問題
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共産党との関係

2025年7月の第27回参議院議員通常選挙で、上脇氏は「第50回衆議院議員総選挙で自民・公明を過半数割れに追い込んだのはしんぶん赤旗である」と述べ、日本共産党の政治広告にて日本共産党への投票を募りました。

また、2025年2月には日本共産党東京都委員会の演説会でビデオメッセージを公開するなど、共産党の活動にも協力しています。

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世間の評判:支持と批判の両面

支持する声

上脇氏の活動を支持する人々からは、以下のような評価が寄せられています。

  • 政治の透明性を追求する粘り強い姿勢
  • 国民の知る権利を守る活動
  • 詳細な政治資金収支報告書の分析力

政治と金の悪習をただすために、情報公開請求や政治資金収支報告書の精査を行い、告発を続けてきた活動が評価されています。

批判的な意見

一方で、批判的な意見も存在します。

  • 告発件数の多さから「告発マニア」との揶揄
  • 告発が必ずしも起訴につながらない点への指摘
  • 共産党との関係性に対する疑問

ただし、上脇氏は憲法学者として政治資金の透明性を追求する立場から活動を続けており、2025年も林芳正総務相の告発など精力的に取り組んでいます。

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健康状態について

過去には大腸の病気を患い入退院を繰り返したこともありましたが、2025年も活発に告発活動を続けており、健康状態は回復しているものと見られます。

改革への提言

上脇氏は再発防止として、虚偽記入を含めた報告書の不正があった場合は会計責任者だけでなく、政治家も罪に問えるような政治資金規正法の改正を求めています。

また、企業献金の禁止と政党助成金の廃止の必要性も訴えています。「政治資金の集め方を抜本的に改めない限り、国民に税負担などの痛みを強いながら政治家が裏金をつくる問題は変わらない」と強調しています。

まとめ

上脇博之氏は、神戸学院大学法学部教授として教育に携わる傍ら、政治資金オンブズマンとして20年以上にわたり政治資金問題の調査と告発を続けてきた人物です。

2025年も林芳正総務相の公選法違反告発、兵庫県の情報非開示訴訟、斎藤県知事らの告発など、活動は衰えることがありません。支持と批判の両面がありますが、政治の透明性を追求する姿勢は一貫しています。

今後も上脇氏の活動が、日本の政治資金問題にどのような影響を与えていくのか、注目が集まります。

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