山添拓(やまぞえたく)氏は、日本共産党所属の参議院議員で、現在2期目を務めています。2024年1月からは日本共産党政策委員長にも就任し、党の中枢を担う存在として注目されています。
- 生年月日:1984年11月20日(40歳)
- 出身地:京都府向日市
- 現職:参議院議員(東京都選挙区)、弁護士、日本共産党政策委員長、常任幹部会委員
- 所属政党:日本共産党
- 当選回数:2回(2016年初当選、2022年再選)
学歴:エリート教育の軌跡
山添議員は、京都で生まれ育ち、優れた教育環境の中で学業を重ねてきました。
高校時代
京都市立堀川高等学校 人間探究科
堀川高校は京都を代表する進学校として知られています。山添議員は人間探究科に在籍し、自分らしさを磨く環境の中で、多様な仲間と切磋琢磨しました。
大学時代
東京大学法学部卒業(2007年)
2003年にイラク戦争が開戦した年に大学入学のため上京しました。この時期、世界情勢に強い関心を持ち、大学の先輩たちとともに社会を変えようとする活動に初めて触れたといいます。学生時代には以下のような活動に参加しています。
- 学生自治会による学費値上げ反対運動
- 都内の学生9条の会によるイベント「Peace Night 9」実行委員
法科大学院
早稲田大学大学院法務研究科修了(2010年)
法務博士(専門職)を取得し、同年に司法試験に合格しました。最高裁判所司法研修所新第64期として研修を受けています。
弁護士としてのキャリア
山添議員は2011年に弁護士登録を果たし、社会的弱者の権利を守る弁護活動に従事してきました。
所属事務所と活動
- 2011年:弁護士登録、東京法律事務所入所
- 2015年:山添拓法律事務所開設
主な弁護団活動
山添議員は「労働事件をやりたくて弁護士になった」と語るように、労働問題を中心に多くの社会問題に取り組んできました。
- 福島第一原発事故の被害賠償を求める弁護団
- 過労死弁護団
- 首都圏青年ユニオン弁護団
- 国公労連賃下げ違憲訴訟弁護団
- 司法修習生の給費制復活を求める「ビギナーズ・ネット」での活動
所属団体
- 自由法曹団
- 日本労働弁護団
- 青年法律家協会
- 明日の自由を守る若手弁護士の会
政治家としての経歴
安倍政権による安保法制強行の2015年、政治を変えようと決意し、翌年の参院選に立候補しました。
議員活動の歩み
- 2016年:第24回参議院議員通常選挙で東京都選挙区から初当選
- 2022年:第26回参議院議員通常選挙で再選(2期目)
- 2024年1月:日本共産党第29回大会で政策委員長に就任
現在の主な役職(2025年11月現在)
- 日本共産党政策委員長
- 日本共産党常任幹部会委員
- 参議院予算委員会委員
- 外交防衛委員会委員
- 憲法審査会幹事
- 国民生活・経済及び地方に関する調査会理事
- 政治改革に関する特別委員会委員
国会での活動と注目された質疑
山添議員は、予算委員会や外交防衛委員会などでの国会論戦に定評があり、テレビの討論番組にも多数出演しています。
検察庁法改正案での質疑(2020年)
2020年に審議された検察庁法改正案をめぐる質疑では、法案の問題点を視覚的に説明し、大きな注目を集めました。解釈変更前後の文言の違いをボードにまとめて説明し、官邸による検察幹部人事への介入の懸念を指摘しました。この質問を短く編集した動画はSNS上で広く拡散され、「#検察庁法改正案に抗議します」のハッシュタグとともに世論形成に一定の影響を与えました。
最近の活動
政策委員長として定例記者会見を担当するほか、2024年12月には参院予算委員会で自民党派閥の裏金事件を取り上げ、真相の徹底解明と企業・団体献金にしがみつく自民党政治の転換を迫るなど、活発な国会活動を展開しています。
政治姿勢と重点政策
山添議員は弁護士時代の経験を活かし、以下のような政策に力を入れています。
- 職場環境の改善
- 非正規・不安定雇用の打開
- 憲法改正反対(憲法9条改正、緊急事態条項設置に反対)
- 先制攻撃反対
人物像とプライベート
座右の銘・尊敬する人物
- 座右の銘:自分らしく
- 好きな本:『君たちはどう生きるか』(吉野源三郎)
- 尊敬する人:宮沢賢治
趣味
幼少期から鉄道に親しみ、自宅マンションから東海道本線の線路や向日町操車場が見える環境で育ちました。現在も以下のような趣味を持っています。
- 登山
- スキー
- 写真撮影(特に鉄道写真)
- 駅そばめぐり
まとめ:期待される若手政治家
山添拓議員は、東京大学法学部、早稲田大学法科大学院という優れた学歴と、弁護士としての実践経験を持つ政治家です。40歳という若さで日本共産党政策委員長に就任し、党の若手抜擢の象徴として期待されています。
視覚的でわかりやすい国会質疑や、SNSを活用した情報発信など、新しい時代の政治家像を体現しています。弁護士時代から一貫して社会的弱者の権利を守る活動に従事してきた経験を活かし、今後の国会活動でもさらなる活躍が期待されています。
「憲法が、希望。正義ある政治を」というスローガンのもと、参議院議員としての職務を全うする山添議員の今後の動向に注目です。


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